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海外挑戦は「行けば何とかなる」では駄目 40年前にドイツに渡った日本人先駆者の言葉

自分が想像する以上の練習、チャレンジを続けることこそ力を押し上げる

 課題を持てと言うと、必ず「どうすればいいか?」と聞いてくる選手がいます。しかし、課題は是非、自分で見つけて欲しい。課題が持てる選手には「それを自分の力にしたい」という強い気持ちがある。「ここだけは人に負けない自信がある」「この力をもっと伸ばしたい、もっと強くなりたい」。選手ならばきっと、誰もがそういう気持ちが一つ、二つはあるはず。そこに自ら着目し、力を磨いてほしい。何故ならこの前向きな気持ちが、課題を克服するための集中力を生むからです。

 私の中学・高校時代を振り返ると「自分はストライカーである」という自覚があり、それはもう誰よりも多くシュート練習をしていたと自負できます。しかし、ダラダラと長時間やれという話ではありません。1日10分、15分でも、集中してピシッとやる。そして、これを続けることが大切なのです。

 また、「強くなりたい」「うまくなりたい」と考えると、最初から総合的に力を伸ばそうと欲張りすぎる人もいます。でも、まずは焦らず、自分のいいところを伸ばすことに集中すること。人に負けないものを持てると、自然と次のレベルにチャレンジしたくなります。そして、足りない点を伸ばすべきときが来ても、自分だけの強さを持っていることが、目の前にある壁を乗り越え、よりレベルアップすることにもつながるからです。

 今の自分のリミット越えたチャレンジができるか否かは、自分次第です。そして、自分が想像する以上の踏み込んだ練習やチャレンジを続けることこそ、力を押し上げます。想定内のことだけをやっているうちは、まだまだ足りない。世界で活躍する選手を目指すなら、「もっと強くなりたい」「もっと高いレベルのプレーをするんだ」という貪欲な気持ちを忘れず、練習に取り組んでほしい。想像を超えた先にきっと、違う景色が見えてくるはずです。

(THE ANSWER編集部)

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