アスリートは「ガッツのある人種」 元五輪選手たちが考えるセカンドキャリアの武器
引退後のセカンドキャリアに苦しむアスリートは珍しくない。長年競技に打ち込んできたがゆえに一般的な社会性を身につけないまま20代後半、30代を迎えてしまう選手もいる。
荻原次晴さん、青木愛さんが語るアスリートの“長所”
引退後のセカンドキャリアに苦しむアスリートは珍しくない。長年競技に打ち込んできたがゆえに一般的な社会性を身につけないまま20代後半、30代を迎えてしまう選手もいる。それでも、1998年長野五輪ノルディック複合日本代表で現在スポーツキャスターを務める荻原次晴さんは「物事に真っ直に取り組める、ガッツのある人種」である点が社会人生活でも生きるはずと説いている。
有名アスリートが引退後、現役時代とのギャップに苦しんた結果、犯罪に手を染め、報道されたこともある。また社会人としての基礎を身につける機会がなく、引退後の就職活動で苦しむケースも多い。日本オリンピック委員会(JOC)やJリーグなどではセカンドキャリアのサポートも行っているが、課題も山積している。
だが、荻原さんは自身がアスリート経験者だったからこそのストロングポイントがあることを指摘する。
「まずは基本的な部分ですけど、『身体が頑丈』というのはありますよね。それにプラスして一つのことを突き詰めてやってきた人たちですから、何かを任せてみると、真っ直ぐに懸命に取り組めるタイプでもあるんです」
荻原さんは笑顔を見せながら、具体例を挙げる。