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「私はいつも孤独でした」…スターの本音をコンテンツに “72年ぶり復活”米国の女子プロ野球にビジネスの勝算

「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回は「アメリカで72年ぶりに復活する女子プロ野球」。

今回は「アメリカで72年ぶりに復活する女子プロ野球」
今回は「アメリカで72年ぶりに復活する女子プロ野球」

「Sports From USA」――今回は「アメリカで72年ぶりに復活する女子プロ野球」

「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回は「アメリカで72年ぶりに復活する女子プロ野球」。

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 今年から米国で女子のプロ野球リーグ(WPBL)が開催される。散発的な試合や短命に終わった試みはあったが、米国でプロの女子野球リーグが本格的に立ち上がるのは、第二次世界大戦中に始まったオール・アメリカン・ガールズ・プロフェッショナル・ベースボール・リーグ(All-American Girls Professional Baseball League)が最後の試合を行った1954年以来。4チームが8月1日からレギュラーシーズンとして30試合を戦い、その後にプレーオフを行うという日程だ。

 昨夏、ナショナルズの球場で行われたトライアウトを取材した。日本からは、女子野球の第一人者で長くエースとして活躍している里綾実をはじめ、9選手がドラフトされた。この他に2014年のリトルリーグワールドシリーズでの好投で一世を風靡したモネ・デイビス、エンターテイメントを重視したサバンナ・バナナズというプロチームでプレーしているケルシー・ウィットモアらがいる。女子野球界のスター選手が顔をそろえたといってよいだろう。リーグの設立者はカナダ・トロントのビジネスマンであるキース・スタインと2015年にメジャーリーグ初の女性コーチとなったジャスティーン・シーゲルである。

 里は昨シーズン、カナダの独立リーグでプレーした初の女性選手となった。シーゲルもメジャーリーグ初の女性コーチである。少女だったデイビスが男子選手を圧倒した試合は、今も多くの人が記憶しているだろう。ウィットモアはアメリカの独立リーグ、アトランティックリーグで初めてスタメンに名前を連ねた女性選手で、さらに初の女性ピッチャーとなった。

 わたしはこのトライアウトを取材するまで、彼女らを「性別の壁を破ってすばらしい」、「男子選手に引けを取らない活躍で素晴らしい」と見ていた。しかし、取材をしていくうちにそういうことではないと気づかされた。

 シーゲルはこう言った。「男の子や男性と野球をする時には、常に自分がそこにいる資格のあることを証明しなければいけません。それが私たちの実感です。その重圧を背負いながらプレーするんです。でも女子や女性同士でプレーする時は、ただ野球選手でいられるのです」

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谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

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