6000人来場、五輪壮行会を開く意義は 冬季は難しい「一丸」醸成…「TEAM JAPAN」で最高の成績へ

冬季競技の一丸は難しい…「TEAM JAPAN」という言葉に込められた思い
さらに、壮行会には「日本選手団を1つにする」という狙いがある。「TEAM JAPAN」という言葉は以前からあったが、特にロンドン五輪以降は頻繁に使われるようになった。11年に東日本大震災があり、13年には東京五輪の招致が成功した。競技の枠を超え、選手だけではなく日本が一丸となって戦う。そんな思いが「TEAM JAPAN」に込められている。
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夏季競技に比べ、冬季競技の「一丸」は難しい。多くの夏季競技の代表選手は、東京・北区のハイパフォーマンススポーツセンターを拠点に活動している。リハビリや食事で顔を合わせることも多い。しかし、冬季競技は練習拠点がバラバラ。雪や氷を求めて海外遠征も多く、他の競技と接する機会は夏季競技に比べて極端に少ない。
五輪本番でもほとんどが同じ選手村で過ごす夏季大会に対して、冬季大会はスケートなど氷競技とスキー、スノーボードなどの雪競技では会場も離れていて選手村も異なるのが普通。夏に比べて「チーム」作りも難しい。その上、今回は初の複数都市での広域開催。選手村は3か所に分散される。
夏季大会では先に獲得した選手のメダルに触れた他競技の選手が「私も欲しいと思った」という話を聞くが、冬季では聞いたことがない。特に雪と氷の接触は皆無。だからこそ、代表選手たちが「TEAM JAPAN」として一堂に会する壮行会は顔を合わせる貴重な機会になる。
冬季大会の壮行会は、毎回全選手の半数も集まらない。海外遠征中の選手が多いことも理由の1つだ。ただ、海外にいる選手も、この壮行会で「TEAM JAPAN」の一員であることを自覚するはず。それが、本番での成績にもつながる。
物理的に1つになることが難しい今大会だが、坂本は「デジタルプラットフォームを使って、チームジャパンの心を1つに盛り上げていきたい」と話した。団体戦が開幕日の6日から始まるために「フィギュアが先陣を切って、良い雰囲気にしたい」とも。「TEAM JAPAN」のエースとして、多くの人の期待に応えたいという決意を口にした。
メダル有力競技が多い今大会の目標は「過去最高の成績」と日本選手団の伊東秀仁団長。夏季も冬季も近年は1競技の活躍が他競技に波及するのが目立つ。壮行会で背負った期待にチームが1つになって応えることができれば、最高の冬季五輪になるはず。「TEAM JAPAN」の活躍に期待したい。(荻島弘一)
(THE ANSWER編集部)
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