野球少女がサッカーに魅せられて 創部5年の高校で日本一になった18歳加藤ももの3年間
お世話になったチームに恩返し、開幕戦でなでしこリーグデビュー
高校卒業後は、「お世話になったところでやりたいという気持ちがあったので、レイアのトップチームに残るか名古屋に戻るかで揺れていた」という加藤。最終的には地元に戻り、中学生まで育ててもらったNGUラブリッジ名古屋に入団した。
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「大人のサッカーだなと感じます。星槎にいた頃と違い、監督が作ったビデオを見て、事前に分析することも多くなりました。自分の中で迷うところもあったのですが、色々な方とコミュニケーションを取りながら、今は徐々に慣れてきたという感じです。
高校3年間で、人を見て、相手や味方が何を考えているか考えながらサッカーができるようになったので、チームに馴染むのが早くなったのは大きいですね。今季はなでしこリーグ2部昇格がチームの目標なので、そこに貢献できるように頑張りたい」
4月14日に行われたなでしこチャレンジリーグの開幕戦、VSアンジュヴィオレ広島に、トップ下として先発として出場。ルーキーらしいアグレッシブなプレーでチームに勝ち星をもたらす活躍を見せた。続く第2節の岡山湯郷Belle戦では2得点を挙げて、この試合のMVPに輝く。さらに2月にはU-19日本女子代表候補として、今年最初のトレーニングキャンプに招集された。
チームの2部昇格へ、憧れの宮澤ひなたが待つなでしこジャパンへ。一歩一歩、名古屋の地で新たな歩みを進めていく。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)