ラグビー代表支えた前主将、W杯裏舞台激白 逆境いかにして乗り越えたのか
近藤 俊哉●写真 photo by Toshiya Kondo
「結局は“今”の積み重ね」、最後に手にした“宝物”
キャプテンはあくまで肩書に過ぎない。
「キャプテン廣瀬」ではなく、「廣瀬俊朗」として、自分だからこそできること。チームのことを考え、いいと思ったら実践した。チームのために、日本ラグビー界のために、自分のために。その結果、彼は“宝物”を手にするのである。
「結局は“今”の積み重ねだということ、今を頑張るということ。エディー・ジャパンだってそうです。今、そのときを頑張ったからこそ、可能性が広がってワールドカップで結果を残すことができたわけですから。
僕はラグビーを通して、スポーツって素晴らしいなってあらためて思うことができました。これからもラグビーに、スポーツに携わりながら日々を積み重ねて、頑張っていきたいと思います」
廣瀬は引退後もラグビーに携わっている。2019年には日本開催の次回ワールドカップがある。日本ラグビーの発展はまだ序章に過ぎない。彼がやるべきことはたくさんある。
【了】
二宮寿朗●文 text by Toshio Ninomiya