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比江島慎が示す「Bリーグ代表」の覚悟 EASL参戦中、台湾で吐露した想い「レベルの高さを証明したい」

Bリーグはレベルが高いリーグであることを証明したい――。この力強い言葉が、これほど似合う選手は多くはない。長年、日本バスケットボール界の顔役を張り続ける宇都宮ブレックスのエース、比江島慎だ。10月8日に台湾であった東アジアスーパーリーグ(EASL)の開幕戦を終えた後、現地メディアが大半を占める記者会見で口にした。今年はBリーグ代表としてクラブの国際大会に出場する機会が増える中、リーグを背負う存在としての覚悟が垣間見える。

宇都宮ブレックスを引っ張る比江島慎【写真:長嶺真輝】
宇都宮ブレックスを引っ張る比江島慎【写真:長嶺真輝】

黒星スタートも「+14」の圧巻の活躍

 Bリーグはレベルが高いリーグであることを証明したい――。この力強い言葉が、これほど似合う選手は多くはない。長年、日本バスケットボール界の顔役を張り続ける宇都宮ブレックスのエース、比江島慎だ。10月8日に台湾であった東アジアスーパーリーグ(EASL)の開幕戦を終えた後、現地メディアが大半を占める記者会見で口にした。今年はBリーグ代表としてクラブの国際大会に出場する機会が増える中、リーグを背負う存在としての覚悟が垣間見える。

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 台北富邦ブレーブス(P.LEAGUE+)のホームコートである台北和平籃球館は興奮の渦に包まれていた。平日夜にも関わらず、観客数はほぼ満員の6045人。台湾のバスケ熱の高さがうかがえた。

 試合は付かず離れずの展開に。宇都宮は32得点10アシストを記録したD.J・ニュービルを中心に攻め、アイザック・フォトゥ、比江島らも高確率で得点を重ねる。第3クオーターに入るとニュービルがスコアリングモードに切り替え、第4クオーター序盤には最大10点までリードを広げた。

 しかし、ホームの大声援を受けた富邦が土壇場で3ポイントシュートや速攻からのレイアップシュートを立て続けに決め、試合時間残り2秒で95-95の同点に。延長戦は一進一退の攻防が続いたが、107-109で競り負けた。リードチェンジは実に31回。死闘の末の決着だった。

 試合後の記者会見には、ジーコ・コロネルHCと共に比江島が登壇した。比江島は現地でも高い知名度を誇り、台湾メディアから多くの会見リクエストが寄せられた。

 比江島は手元にあるボックススコアの紙に目を落としながら「入りはしっかりランが作れましたが、途中で相手のエースをなかなか抑えられませんでした。最後までローテーションがうまくいかず、やられてしまったことは次に向けた反省にしたいです」と振り返った。その言葉通り、NBAのフェニックス・サンズなどでプレーした経歴を持つ富邦のアーチ・グッドウィンに43点を奪われ、敗因の一つになったことは間違いない。

 オフェンスにおいては「もっとD.Jの負担を減らせたと思います」と述べ、二大エースの一角としての反省も口にした。ただ、この試合の比江島は16得点7リバウンド6アシスト3スティール1ブロック。その選手が出ている時間帯の得失点差を示す「+/-」はチームで突出して高い「+14」で、攻守において極めて高い貢献度を示した。

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