東京五輪代表がスポンサー営業&電話で会場確保 「愛がなければ続かない」小中学生300名の未来に注ぐ情熱
細部にこだわり、スポンサー営業や会場確保も自ら行う
「L_Game & L_Camp」の運営は、ベンドラメと知人の先輩2人を中心に、SNSサポート、動画撮影、出身チームの保護者による大会受付の手伝いなど、多くの人々に支えられながら成り立っているが、細部へのこだわりは、ベンドラメの意向が大きく反映されている。
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SNSに投稿する文面は表現の一つひとつに目を通し、大会直後のクリニックの内容は、大会で見えた選手たちの技術的な問題点(主にファンダメンタル)を反映させたうえで決めている。チームごとに着用する色分けされたオリジナルTシャツは「特別な大会に、特別な思い出になってほしい」という思いを込めて制作し、スポンサー営業では、自らクライアントと打合せを行い、自身の思いを丁寧に伝えたうえで具体的な値段の交渉も行なっている。
「ただ大会をやりたいだけでは僕も納得がいかないので、思いをしっかり伝えたうえで、その思いに賛同していただけるのであれば、という形で、さまざまな方に協力をお願いしています。なんでも協力してほしい、ではなく、共通のビジョンを持ったパートナーシップを築ければと考えています」
開催する体育館の確保も、自ら電話をかけて交渉している。目標は「エアコンが完備された綺麗な体育館で非現実的な大会にしたい」とのことだが、五輪出場経験や大会の意図を伝えても、公共施設の使用に理解を得ることに苦心する部分もあり、実現には至っていない。現状は「クーラーがなくて、すごく過酷な環境下での開催」と率直に語る。それでも、よりよい環境づくりのため、今年はより安全な大会運営のために救護ルームを設け、救急救命士によるサポートや氷の配布、熱中症対策のレクチャーを実施するなど、努力を続けている。
最終的には、「いろんな都道府県で、『L_Game & L_Camp』がシーズン中に開催されて、その優勝者だけが集まった決勝トーナメントを福岡で開催するとか、そういったことができれば面白い。さらに言えば海外のチームも参加できるようになれば」と、全国規模、さらにはアジア圏への展開も視野に入れる。
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