三浦大輔監督の「娘だと隠してた」 競馬記者になって顔出し決意…三浦凪沙さんが語った“目標”

元競走馬支援に並々ならぬ思い「競馬の魅力を伝えることで…」
目元や鼻が父似の三浦さん。もっとも「三浦大輔の娘」という世間からの見方については「昔は娘だということを隠していました。父がブログに私との写真を載せる時も、目線を隠してポーズをしていましたし、それでああだこうだと言われるのは嫌でしたね」と振り返る。しかし、現在では「競馬記者は顔出しが当たり前。そういうものだと割り切っているので、何とも思わないです」と明かした。
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では、なぜ競馬記者を目指したのだろうか。その理由について聞くと、「あまり口にしてはこなかったんですよ」と“密かな目標”とともに打ち明けた。
「競走馬を引退してからの行き場がない馬はたくさんいて……。その受け皿が少しでも広がればいいなと思っています。馬の魅力、競馬の魅力を伝えることで興味を持つ人が増えれば、その分支援の手が広がるじゃないかと。例えば乗馬する人が増えて乗馬クラブがどんどん発展していけば、馬の需要が高まって行き場が増えるのではないかと思っています。だから、競馬の魅力を伝える側の1人として、少しでも力になれればと」
記者をまっすぐに見て語り、真剣な思いが伝わってくる。引退した競走馬は、乗用馬やセラピー馬としてセカンドキャリアを歩んでいく馬もいる一方で、行き場のない馬たちも存在する。そうした元競走馬を支援する取り組みに一役買いたいと本気で思っているのだ。
「私の言っていることはきれいごとかもしれませんし、すごくデリケートな話題です。記者としてスタートしてすぐの人間が口にしていいことだとも思っていなかったので、あまり言ってきませんでした。でも競走馬を引退したからと言って、馬はそれで終わりではないですから」
高い目標のためにも日々奮闘し、メディア出演も重ねている。レース予想は大事な仕事とした上で、競馬記者として「人と同じようにそれぞれの馬にも個性があります。未勝利馬であっても、デビューまでの苦労や関わる人たちの思いがそれぞれにある。そういった裏側も伝えていければと思っています」と意気込みを語った。
さらに「自分は追いかけたい“推し活”気質。馬に対してもそういうところがあります」と取材で好感触だった馬は人気薄でもフォローし推す。父親譲りの勝負師ぶりを発揮して、これからも競馬の魅力を発信し続けていく。
■三浦凪沙(みうら・なぎさ)1997年9月30日、神奈川県出身。2020年よりサンケイスポーツレース部記者として活動し、同年の有馬記念で紙面デビュー。「BSイレブン競馬中継」(土日正午~第1部、同午後4時~第2部)のコメンテーターとして出演中。父は横浜DeNAベイスターズの元投手で、現在監督を務める三浦大輔氏。
(THE ANSWER編集部)