浦和戦士が集結 元日本代表らの“噂のスプリント合宿”に潜入したらスゴかった
今季はACL出場、宇賀神「より効率のいい走りと爆発的なスピードが生きる」
3泊4日によって繰り広げられた合宿。3人について、秋本氏はこう総括する。
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「宇賀神さんは技術的にかなりハイクオリティーなところに来ています。試合中に正しい動きがほぼできています。その中で初速からトップスピードをさらに上げるために技術的、筋力的な向上を投げかけています。橋岡さん、荻原さんは試合を見ていた中で走りを大きく改善できる余地はあった。合宿でいい感覚を得て、こういう意識をすれば、こう改善されるんだと認識してもらうことが一番のポイント。それを持ち帰ってもらい、自分でどれだけトレーニングで意識してもらうことが大事です」
宇賀神は「最近はあまりに売れっ子で、他の選手に行ってしまうと困る」と笑うほど、秋本氏に対する信頼は厚い。“恩師”に期待に応えるように3人の思いを代表し、今季に向けて熱い思いを抱いている。
「今季もACLに出られるので、アジアの厳しい戦いを勝ち抜くには、より効率のいい走り方とより爆発的なスピード、スプリント回数が試合で生きて来る。ライバル(山中亮輔が横浜Mから加入)も入ってきて、まずはポジション争いに勝ち抜いてこそ皆さんの前で発揮できる。加えて、3年連続でタイトルを獲っているけど、リーグを獲ってこそ新の王者。今年はリーグを獲りたい」
シーズン中もやりとりを繰り返し、より良い走りを求める。秋本氏は言う。
「当然、タイトルを獲ってもらうこともうれしいです。でも、自分は走り方でしかサポートできないので、まず、その部分で結果を出させてあげたい。フォームを改善することで、結果、最高速度が上がる、スプリント回数が増える、走行距離が増えるというところにつなげていきたい。そのために僕自身もレベルアップしなきゃいけない。振り返ると、昔はこういう説明の仕方があったんじゃないかと思うところがたくさんある。
いっぱい成長して、勉強してサッカーにマッチングさせなきゃいけない。選手は求めることに確実に応えてくれる。サッカーの試合に落とし込んでくれたらうれしいし、活躍もしてほしいんですが、自分でチャレンジして、自分を変化させたことが自信につながるのは、共通している。それを走りだけじゃなく、サッカーに置き換えて、どんどんスケールアップしてほしい。そのきっかけが走り方にあってくれるとうれしいです」
サッカー界にとっても異質の挑戦を続ける成果は、今季のピッチに表れる。
(THE ANSWER編集部)