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浦和戦士が集結 元日本代表らの“噂のスプリント合宿”に潜入したらスゴかった

1月中旬。東京から車で2時間の千葉県の奥地で、サッカー元日本代表名手が陸上短距離の元トップ選手と“異質”の合宿を行った。主なテーマは「スプリントの質の向上と強化」。サッカー選手でありながら「走り」に主眼を置いた3泊4日でさらなる進化を目指した。いったい、彼らはこの時期に走りと向き合うのか。

「スプリントの質の向上と強化」をテーマにトレーニングが行われた【写真:編集部】
「スプリントの質の向上と強化」をテーマにトレーニングが行われた【写真:編集部】

DF宇賀神ら浦和選手と秋本真吾氏が行う6度目のスプリント合宿の中身とは…

 1月中旬。東京から車で2時間の千葉県の奥地で、サッカー元日本代表名手が陸上短距離の元トップ選手と“異質”の合宿を行った。主なテーマは「スプリントの質の向上と強化」。サッカー選手でありながら「走り」に主眼を置いた3泊4日でさらなる進化を目指した。いったい、なぜ彼らはこの時期に走りと向き合うのか。

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 参加者はかつて代表も経験した浦和のDF宇賀神友弥に加え、クラブの未来を担う19歳のDF橋岡大樹とDF荻原拓也。そんなJリーガーたちの指導を手掛けるのが、秋本真吾氏。スプリント指導のプロ組織「0.01スプリントプロジェクト」を主催し、様々な競技のトップアスリートの走りを変えてきたプロスプリントコーチだ。

 スポーツ界で今、噂が広げている「走りのプロ」が、サッカー選手にスプリント合宿でどんな指導を施すのか。取材に足を運ぶと、興味深い光景が繰り広げられていた。

 合宿は朝から夜までスケジュールが埋まる。午前午後は技術系のトレーニングを実施。等間隔の障害物をケンケンで跳んで行き、それを映像で撮って確認するなど、走りのフォーム作りに必要なメニューを重点的に行う。練習後には体幹を鍛える補強トレーニングを実施。そして、夕食後には1日で撮った映像を全員で見返し、翌日のブラッシュアップにつなげていく。

 一見、サッカーっぽくはない練習メニュー。宇賀神の指導を手掛けるようになった13年以来、6度目となる年始のスプリント合宿。その狙いを、秋本氏はこう説明する。

「サッカー選手は自主トレ期間中に練習メニューとして走り込みをしますが、そもそも走り方が良くなかったり、崩れていたりすると、非効率的なパフォーマンスや故障の原因になる。なので、まずは形をしっかり整えてサッカーのトレーニングに移行した方がいい。その準備をしっかりしていくことが大きな狙いです」

 スプリント指導というと、ただ単に足を速くすることがイメージされるが、秋本氏の指導の狙いはそれだけではない。足を速くした上で、意外とサッカー選手も知識の少ない走りについて負担の少ない、正しいフォームを身につけることで、90分間走り抜く体力を手にし、肉離れなど筋肉系の故障を防ぐという目的もある。

 一方、サッカーの動きにより短距離でつなげるという取り組みも力を入れている。宇賀神のアイデアをくみ取りながらボールを使い、ディフェンスラインの裏を突破された時を想定した走り出しのフォームも練習。さらに、重いメディシンボールを全身を使って投げるという不思議なメニューもあるが、これも狙いがある。

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