錦織初の全仏4強へ 専門家が見るマレー撃破の鍵は?
勝負の鍵は…マレー戦までのリカバリー具合と、フォアハンドのショット
綿貫は、精神面でも錦織が優位性を維持しているとも語っている。それでは、錦織が4強進出を果たすためのポイントはどこにあるのだろうか。
「ツアーファイナルと異なり、全仏は5セットマッチで、インドアハードとクレーコート、サーフェスも違います。今回はクレーコートなので、より体力面の消耗が待っています。フィジカル、メンタル面の準備が重要になるので、1日のオフでどれだけリフレッシュできるか。
錦織選手は今年の前半戦に比べると確実にパフォーマンスは上がっています。手首に痛みはあるようですが、試合でのパフォーマンスを見れば、状態は悪そうに見えません。今大会は初戦から特にフォアハンドの感覚が良さそうです。ベルダスコ戦のように、攻撃時にはフォアハンドでどれだけショートポイント(サービスから早い段階でポイントを奪うこと)を重ねられるか。それが勝負の鍵を握ると思います」
マレー戦までにいかにリカバリーできるか。そして、フォアハンドのショット次第で、錦織は勝機ありと綿貫は見ている。悲願のグランドスラム初優勝に向けて、錦織は世界NO1の牙城を崩せるだろうか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer