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最強牝馬に何度も敗れ「もう終わった」 2歳女王の復活信じ…「◎」を打ち続けた穴党の“痛恨の予想”

デビューから4連勝、2歳女王としてクラシックへ

 その後、アルテミスSを勝ち、阪神JFも完勝して2歳女王に。出演した競馬予想TV!で◎を打ったのはもちろん、レース当日は中山競馬場でイベントに出演していたので、観覧者の前でも予想を披露してたくさんの拍手を頂戴したことは本当にうれしかったです。

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 3歳になっての初戦、チューリップ賞でも「◎」を打っていたので、デビューから4連勝すべて◎を打っています。ですから、牝馬クラシック第1戦・桜花賞でも◎を打つということに全く迷いはありませんでした。

 レースは道中を3番手で進めて、最後の直線を向いたところで「勝ったな」と思っていると、大外から凄い脚で前に迫ってくる馬が……。それがアーモンドアイでした。この馬と同世代だったことがラッキーライラックにとっては不運だったかも知れません。

 オークス3着、秋華賞9着。アーモンドアイとの対戦では先着することができず、4歳になり、アーモンドアイと一緒に走ることがなくても、なかなか勝つことができません。「もう終わった」と酷評されることもありましたが、個人的には絶対にどこかでまた勝ってくれると信じていました。

 なのに、なのにですよ。2019年のエリザベス女王杯は「〇」にしてしまいました。このレースをモニターで観ていた場所はウインズ新白河。毎週、ウインズ新白河でイベントに出演しているわけではありませんよ(笑)。この時が2017年夏に初めてお邪魔してから3回目でした。新馬勝ちをモニターで観たウインズで、その時以来のモニター観戦。クロコスミアが後続を引き離して最後の直線に向いた時、内からスルスルと伸びてきたのがラッキーライラック。「そうだ、ここで新馬勝ちを観たんだった」と思い出した時がゴールでした。

 スピリチュアルなところがあるって言いながら、こういった復活劇を見抜けないところがまだまだなんです。ちなみにラッキーライラックへの本命の想いを上回るくらい魅力的だったのが、サトノガーネット。振り返ってみると、きっと「単勝84.0倍」が魅力だったんだろうなと思うと、結局人気薄が好きな穴党なんでしょうね。

(井内 利彰 / Toshiaki Iuchi)

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井内 利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。競馬予想TV!(フジテレビONE)に出演中。JRAの競馬場、ウインズのイベントに出演し、JRA主催のビギナーズセミナーの講師としても活躍。著書に「競馬に強くなる調教欄の取扱説明書」「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」などがある。

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