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「凄いな」「信じられる?」 NBA知る渡邊雄太らも驚く新アリーナ9708人の熱狂、“BTS流”演出も

バスケットボールの「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦」は5日、各地で開幕節が行われ、千葉ジェッツが昨季の東地区王者・宇都宮ブレックスに91-84で勝利した。オーバータイム(OT)にもつれ込む大熱戦。新本拠地「ららアリーナ 東京ベイ」に詰めかけた9708人の熱狂ぶりは、バスケの最高峰NBAを知る渡邊雄太やトレヴァー・グリーソンヘッドコーチ(HC)をも驚かせた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

Bリーグデビュー戦で勝利を飾り、ファンの声援に応える渡邊雄太(中央)【写真:中戸川知世】
Bリーグデビュー戦で勝利を飾り、ファンの声援に応える渡邊雄太(中央)【写真:中戸川知世】

りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦 開幕節

 バスケットボールの「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦」は5日、各地で開幕節が行われ、千葉ジェッツが昨季の東地区王者・宇都宮ブレックスに91-84で勝利した。オーバータイム(OT)にもつれ込む大熱戦。新本拠地「ららアリーナ 東京ベイ」に詰めかけた9708人の熱狂ぶりは、バスケの最高峰NBAを知る渡邊雄太やトレヴァー・グリーソンヘッドコーチ(HC)をも驚かせた。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

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「信じられるかい?」

 バスケ強豪国オーストラリア出身の新指揮官は、試合前に広がった光景に驚きの声を上げた。4階席までぎっしり埋まったすり鉢状の新アリーナ。暗転すると客席のあちこちが代わる代わる光を灯し、赤い波を作った。来場者全員に配布された小型ライトPIKABONは、BTSのツアーでも使用されるという最先端技術。座席情報に基づいてコントロールされた光の演出が一体感を生み、高揚感を掻き立てた。

「こういう環境で、給料をもらって自分たちが好きなバスケをできるのは本当に素晴らしいこと」。ベンチで見守ったグリーソンHCは、近くにいた3人の外国籍選手にこう語りかけた。豪州トップリーグのNBLはもちろん、ラプターズやバックスでアシスタントコーチを務めるなどNBAでの指導歴も豊富な56歳の名将。日本での初陣を後押ししてくれた9708人の熱狂に思わず満足げな笑みを浮かべた。

 本拠地の大声援を受けた千葉Jは第1クォーター(Q)で26-7と19点差をつけるロケットスタートに成功。しかし、その後は宇都宮の反撃に押され、じわじわと点差を縮められた。第4Q残り1分36秒でついに逆転を許すも、主将・富樫勇樹がすぐさま決めて再逆転。勝利まであと3秒のところまで来たがDJ・ニュービルに同点の3ポイントシュートを沈められ、77-77で決着はOTに持ち込まれた。

 87-83で迎えた残り59秒。宇都宮の比江島慎にフリースロー2本を与えたところで、会場のボルテージは最高潮に達した。耳をつんざくほどの大ブーイング。今季NBAから加入し、この日デビュー戦で16得点8リバウンドと奮闘した渡邊も両手を振り上げてさらに観客を煽った。「ファンの声援のおかげもあって1本外してくれた」。相手の集中力を削ぐ“応炎”が力となり、91-84で辛くも逃げ切った。

「11年前、自分が日本にいた時にはこれだけのアリーナが出来ることや、これだけのお客さんが入ることは想像できなかった」と感慨深げな渡邊。「あんなに宇都宮からもファンが来るんやね、とチームメートに話したら『なんなら少ないぐらい』と言っていて、凄いな、と思った」とアウェイ側の熱量にも驚くばかりだ。9年目を迎えたBリーグ。その盛り上がりは、本場を知る者をも唸らせていた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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