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スポーツを地域連携と社会課題解決のツールに…「オール青山スポーツコミュニティ」が目指すこと

色々な人たちが集まり生まれる「予定調和ではない」面白さ

菊谷「実はラグビーには色々な種類があること、ご存じですか? 15人制や7人制以外にも車いす、ブラインド、デフ、ビーチ……本当に色々あるんです。そこで、僕の次に日本代表主将になった廣瀬俊朗と一緒に『One Rugby』という社団法人を立ち上げて、日本ラグビー協会が手をつけない、色々なラグビーが一丸となって取り組む普及活動もしています」

宮崎「『One Rugby』、いいネーミングですね」

菊谷「ありがとうございます。ただ、初回の体験イベントはカオスでした(笑)。笛を鳴らしても『あ、聞こえない人もいるんだ』。目で見て分かるように手を振ったら『あ、見えない人もいるんだ』。これはどうすればいいんだ?って」

宮崎「障害者サッカーの講習会でも、同じような状況に突き当たったことがあります」

菊谷「実際にやってみて初めて分かることもあるので、体験イベントの回数を重ねながら学び、改良を加えている状況です。設立して5年目になりますが、徐々に活動が認められ、リーグワンの試合前イベントや、6月には日本代表戦のファンイベントとしても開催されました」

宮崎「素晴らしい。今度ぜひ拝見したいですね」

菊谷「One Rugbyの活動もそうですが、オール青山スポーツコミュニティの活動も、スポーツを通して新たに社会や人との繋がりが生まれることが面白いですね」

宮崎「色々な人たちがコミュニティになってスポーツをすることで、予定調和ではない、ビックリすることばかり起こるなと実感しています(笑)。様々な考え方に触れることができたり、年代によって全然違う反応が面白かったり、子どもたちとシニア層が混じることで面白反応が生まれたり、本当にビックリすることだらけです」

菊谷「産みの苦しみはありながら、想像できない何かが生まれる面白さがありますね」

宮崎「オール青山スポーツコミュニティとしての活動は3年目ですが、この先も続けていく中で『小学生の時、相模原でバドミントンをやっていました』という子が入学してきたり、今度は活動を運営する側に加わったりしても面白いと思うんです。社会・地域という横の繋がり、年齢層的な縦の繋がりができて、もう少しすると時空をまたいだ繋がりができるかもしれない。そのきっかけとなる活動を、ぜひ一緒に続けていきましょう」

菊谷「宜しくお願いします!」

(THE ANSWER編集部)

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