スポーツを地域連携と社会課題解決のツールに…「オール青山スポーツコミュニティ」が目指すこと
2022年から青山・相模原キャンパスでサッカーを中心にイベント開催
菊谷「オール青山スポーツコミュニティは2022年から本格的に活動するようになったそうですね」
宮崎「はい。2022年夏に、東京五輪でサッカー女子日本代表監督を務めた高倉麻子さんに協力していただき、子どもたちに女子サッカーを広めるためのイベントを開きました。そこからサッカーを中心に、年齢や性別、経験などを問わずにイベントをいくつか開催しました。
障害者の方ともスポーツを介して繋がれるのでは、と高等部の生徒たちに障害者サッカーのクリニックを体験してもらったり、『キッズスポーツチャレンジ』というイベントでは大学の体育会で活動する学生に協力してもらい、子どもたちが色々なスポーツを体験する場を作ったり。一つのスポーツで行き詰まった時、スポーツをやめるのではなく進路変更したり、複数のスポーツに並行して取り組んだり、スポーツを続ける道を作ってもらえたらと」
菊谷「学生も巻き込みながらイベントを運営できるのがいいですね。単発イベントに加え、現在は定期開催されるクラスもあり、そこに僕たちブリングアップとして青山学院大学ラグビークリニックに参加させていただいています」
宮崎「月曜日の夜は年齢制限なし、スキルレベルや経験年数も関係なし、誰でも参加してください、という『グラスルーツスキルアップクラス』、火曜日は主に仕事を持つお母さんが参加する『JFAなでしこひろば』を開催。お子さんを一緒に連れてきたり、中学生の娘の送迎に来たお父さんが参加したり、楽しくやっています。木曜日は本気でサッカーをやりたい中高生が集まる『フットサルクラス』で、渋谷シティFCに所属するサッカー部OBが指導をしてくれる。金曜日には相模原キャンパスで『相模原スポーツ健康ひろば』と題してアリーナを開放。近隣の子どもたちやお母さん方が毎回30人くらい集まって、バドミントンやフットサル、バレーボールなどをして賑わっています。
土曜日は青山キャンパスでゴールキーパーに特化した『GK教室・指導者研修』を開催したり、5月からは菊谷さんのラグビークリニックが始まったり。初回は中学生、6月の第2回は小学生が対象でしたが、参加した子どもたちはとても楽しんでいたようです。ありがとうございました!」
菊谷「こちらこそお声掛けいただき、ありがとうございました。中等部でラグビーを指導なさっている竹内隆太郎先生が、実際にブリングアップラグビーアカデミーを見学しに来てくださったんです。2022年にリーグワンが始まり、チーム参入要件の一つとして下部組織を持つことが加わった。そこで各チームが子どもを対象としたアカデミーを開校したので、関東圏だけでも10以上のアカデミーがありますが、竹内先生が各所を見て回った中で僕たちの方針に共感してくださったようです」