ケンブリッジVSサニブラウンに待った セイコーGP、専門家が注目する第3の「新星」
元五輪ランナーは「2人の後半の走り」に注目…それぞれの課題は?
一方、「注目ポイントは2人の後半の走り」と話したのは、アテネ五輪4×400メートルリレー日本代表の伊藤友広氏だ。
「これまでを見ても、前回の上海を見ても、スタートが2人とも良くなってきている。サニブラウン選手は上海では前半リードしていい感じで走っているように見えた。だけど、80メートルくらいから上体が一気に立って、(重心が)後ろに乗っかっているような走りになった。そこから減速が顕著になり周りの選手に行かれた。今回は後半の走りをいかにまとめるか」
このようにサニブラウンについて指摘。ケンブリッジの課題についてはこう話す。
「上半身と下半身のタイミング。短距離では足を着いた時、どのタイミングで腕を振っていくかというのが重要になる。ケンブリッジ選手は、前半はうまくタイミングが合っているけど、後半になるにしたがって、タイミングがずれていくように見える。タイミング良く勢いを与えないといけない。上海も大きく外れている訳ではなかったけど、まだ修正できると感じた。今季のベストが状況によっては出ると思います」
今季のベストタイムはケンブリッジが10秒19、サニブラウンが10秒18。走りを修正出来ていればそれを上回り、10秒1台の決着もあるとみている。
さらに、伊藤氏は「台風の目」になりうる第3の男に期待を寄せた。