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結婚・出産→育休中に25歳で出会った競技で金メダル 東京パラバドミントン複女王・山崎悠麻の転機

「東京パラリンピックを目指そうと…」 山崎のきっかけとなった2015年の世界選手権【写真:松橋晶子】
「東京パラリンピックを目指そうと…」 山崎のきっかけとなった2015年の世界選手権【写真:松橋晶子】

「趣味」から「競技」にシフトした2015年世界選手権

 趣味程度に始めるも、間もなく次男を妊娠。出産のためしばらく休んだ後、2014年に競技を再開。わずか2か月の準備期間で日本選手権に出場すると、いきなりシングルスで準優勝を決めた。

 翌2015年には、世界選手権に出場。「頑張って続けていけば、私ももしかしたら世界で戦えるかもしれない」。この大会を境に、山崎のなかでバドミントンが「趣味」から「競技」へとシフトした。

「結果はベスト8でしたが、その年の優勝者となる選手を相手にファイナルゲームまで持ち込めたんです。この時から、東京パラリンピックを目指そうと思い始めました」

 しかし、翌2016年のアジア選手権で、当時まだ13歳だったLIU YuTong(中国)に完敗する。「このままでは、世界で勝てる選手にはなれない」。そう考えた彼女は、よりよい環境を求め、当時、在籍していた調布市役所を退職。2017年、NTT都市開発へと移籍した。

 そして、現パートナーの里見と出会う。

 後に東京パラで、女子ダブルス、シングルス(WH1)ともに金メダルを獲得する里見だが、彼女がパラバドミントンを始めたのは、山崎が移籍を決めた2017年のこと。この年の夏、国内大会デビューを果たしたばかりだった。

 ところが、翌2018年、二人は初めて臨んだアジアパラ競技会女子ダブルス(WH1-WH2)の部で、堂々の銅メダル獲得。山崎は初めて「世界一のダブルス」になることを目標に据えた。

「里見とは彼女が国際大会でデビューして以来、ダブルスを組んでいますが、彼女と組むまでは自分が世界で一番強い選手に勝てるイメージを持てなかったんです。でも里見を組んでからは、勝てるイメージできるようになった。パラリンピックで金メダルを獲りたいと考えるようになったのは、それからです」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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