【アジア大会ライター取材日記】日本がサイ69頭を獲得? マスコットにも順位がある
大会も終盤に突入したアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。取材13日目はホッケーを取材。表彰式で受け取った大会マスコットの存在に注目した。
取り違えも発生? 表彰式で選手に贈られる3種類のマスコット
大会も終盤に突入したアジア大会。「THE ANSWER」では現地で取材するライター・平野貴也氏による取材日記を展開する。取材13日目はホッケーを取材。表彰式で受け取った大会マスコットの存在に注目した。
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取材13日目、大会は終盤を迎えています。9月に入ると1日にほとんどの競技が終了。2日は、午前中にトライアスロンが終わり、夜に閉会式が行われます。18日の開会式(ハンドボールやサッカーは、開会式前から競技を行っていますが)から約2週間にわたってインドネシアで開催されたアジアのスポーツの祭典も、間もなく終わろうとしています。31日の競技を終えた時点で、日本は過去5大会では最多となる69個の金メダルを獲得しています。国内でもメダリストの姿は映像や写真で多く見られたのではないでしょうか。
さて、31日は、女子ホッケーの決勝を取材しました。日本(世界ランク14位)は、2-1で強豪のインド(世界ランク9位)を破り、初優勝。ドーハで開催された2006年大会の銀メダルを超えて金メダルを獲得しました。試合後の表彰台では「さくらJAPAN」の笑顔が満開。大はしゃぎで記念撮影をしていました。
写真でもお分かりのように、選手たちはメダルとともに大会マスコットを手にしています。大会マスコットは、競技で必要とされる要素の象徴を表すキャラクターとされていて、3つのマスコットが採用されました。1つ目は、パワーの象徴であるサイの「KAKA」(カカ)。開催地の一つであるパレンバンの伝統的な衣装を身につけています。2つ目は、スピードの象徴である鹿の「ATUNG」(アトゥン)。マレー系の男性が着用する、サロンと呼ばれる布の腰巻をしています。3つ目は、戦略の象徴である鳥の「BHIN BHIN」(ビンビン)。パプアに生息する極楽鳥がモチーフで、細かい装飾を施されたベストを着ています。すべての競技でメダリストには、メダル付きのマスコットがプレゼントされています。金メダリストにサイ、銀メダリストに鹿、銅メダリストに鳥のマスコットが渡されていました(どういうわけか、マスコットの首にかかっているのは、すべて金メダル……)。