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リレー日本、東京五輪は誰が走る? 厚みを帯びた選手層 アジア制覇に見た収穫

君が代と地元の大歓声――2つの音が、夢を抱かせた。インドネシアで開催されている第18回アジア大会は30日に陸上競技男子400メートルリレーの決勝を行い、日本は38秒16でバンコク開催の1998年以来20年ぶりの優勝を飾った。走順は前日(29日)の予選と同じで、山縣亮太(セイコー)、多田修平(関学大)、桐生祥秀(日本生命)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)。2位は、地元インドネシアで38秒77。3位は9秒97の自己記録を持つ謝震業を負傷で欠いた中国で38秒89だった。

バンコク開催の1998年以来20年ぶりの優勝を飾った陸上日本代表【写真:Getty Images】
バンコク開催の1998年以来20年ぶりの優勝を飾った陸上日本代表【写真:Getty Images】

バトンパスに課題残すも…アジア大会400メートルリレーで20年ぶりV

「2020年の東京五輪で金メダルを獲得したら……」

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 君が代と地元の大歓声――2つの音が、夢を抱かせた。インドネシアで開催されている第18回アジア大会は30日に陸上競技男子400メートルリレーの決勝を行い、日本は38秒16でバンコク開催の1998年以来20年ぶりの優勝を飾った。走順は前日(29日)の予選と同じで、山縣亮太(セイコー)、多田修平(関学大)、桐生祥秀(日本生命)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)。2位は、地元インドネシアで38秒77。3位は9秒97の自己記録を持つ謝震業を負傷で欠いた中国で38秒89だった。

 アンカーでゴールを駆け抜けたケンブリッジは、表彰式の後で「タイトルを取れるのは、すごく嬉しい。(レースを)終わって、一番感じたのは、セレモニーのときに表彰台の一番上に立って、国歌が流れることって今までなかったので、何かこう(心に)くるものがあったというか。嬉しかったですね」と優勝の感慨を込めて話した。日本は、2016年のリオデジャネイロ五輪で銀メダル。昨年の世界選手権でも銅メダルを獲得。世界トップレベルの争いができるようになっているが、やはり1位とそれ以外の差は大きい。金メダルの意味を知る優勝になった。

 3走を走って、トップでケンブリッジにバトンを渡した桐生は「君が代が流れたのが良かったし、中国が2番に来ると思ったら(インドネシアが2位に入って)自国開催という盛り上がりもあって、あれ、オレらが銀かな? というくらいに盛り上がって違うので、それを地元で、しかもアジア大会じゃなくて五輪という世界規模の大会があるので、もう一度、金メダルを取りたい」と自国開催の熱気を肌で感じ取っていた。インドネシアは、シーズンベストで2位に入り、観衆は大いに沸いた。日本の観衆が見守る東京で、世界の頂点に立ったとしたら、これ以上の盛り上がりが……とイメージを掻き立てるには十分だったようだ。

 ただし、今大会の結果については、課題も残った。前日の予選で桐生が「大会記録(前回大会で中国が記録した37秒99)を取って、金メダルを目指したい」と話した通り、チームの目標は37秒台での優勝だったが、タイムは及ばなかった。2つの点で思うようにいかなかった。1つはバトンパスだ。予選ではスムーズに進んだように見えたバトンパスだったが、決勝では、より積極的にタイムを狙った結果、詰まってしまった。山縣は「37秒台を達成できなかったのは、悔しい。バトンは、多分、全区間で詰まってしまったのがもったいなかった」と振り返った。タイムを出すために、より積極的なバトンパスを目指したが、うまくいかなかったという。

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