「フェデラー選手、錦織選手に近づく意識で」―プロ選手が被災地でテニス指導
動画を通じて今後1年指導へ「すごく楽しみ」
全国大会を目指す少年少女を叱咤激励しながら、ボレー、ストローク、サーブなどの技術指導を実施。ジュニア世代で現在男子シングルス世界ランク5位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)相手に白星を挙げたこともあるプロテニスプレイヤーは子供たちとともに汗を流し、その後、質疑応答も受けつけた。
「現時点でみんな頑張っていると思う。でも、目標が高ければ高いほど、やらなければいけない練習、一生懸命さの度合いも変わってきます。もしも、自分が全国大会で出たい、デビスカップの日本代表に選ばれたいという明確な目標があるのなら、ゆっくりでもいいけれど、現状から少しずつ前に進んでください」
綿貫氏はそう熱いメッセージを送ると、子供たちは真剣な表情で深く頷いた。
その後は子供たちに夢達成ノートとともに夢宣言シートが配られ、それぞれが「わたしの将来の夢」、「未来のわたしの町をどうしたい?」、「1年後の約束」などを書き込んだ。今後1年間、綿貫氏が「夢応援マイスター」として15人の子供たちの目標達成をサポート。主にスマートフォンの遠隔指導ツール「スマートコーチ」を活用し、動画のやり取りを通じて指導を継続していく。
「スマートフォンを用いた指導というのは僕自身も初めてのことなのですごく楽しみです。子供たちに必要な部分を細かくサポートしたいと思っています。1年間でみなさんがどれだけ状態するのか楽しみにしています」
笑顔でそう語った綿貫氏は1年後の子供たちの成長に大きな期待を寄せていた。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer