10代サッカー選手の欧州挑戦が増える背景 レアル中井卓大らが研鑽、日本にない“成長”の選択肢
バイエルンIIの福井太智、ドイツ4部からの欧州内移籍を目指す
「プレー経験が乏しく、そのまま引退に追い込まれる」
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Jリーグでは数年前まで、そのサイクルが問題視されていたが、ようやく下部リーグのチームにレンタルする選択が推奨され、功を奏しつつある。昔は都落ちと馬鹿にされたが、その考え方こそ馬鹿げていて、歓迎すべき流れだろう。ただ、セカンドチームがあったら、もっとスムーズにプロで試合経験を積めるはずで……。
Jリーグの規模を拡充し、セカンドチームを参加させるのは現実的ではないだけに、若くして欧州のユース、セカンドチームに身を投じるのも1つのプランだろう。
冒頭に名前を挙げた福井もドイツの名門バイエルンのセカンドチーム、バイエルンIIに所属している。サガン鳥栖ではポジションをつかみ取れなかったが、ドイツ4部リーグで戦いながら成長する道を選択。バイエルンIIからは欧州のトップチームに移籍するケースも多く、事実、福井は試合経験を重ねることで成長を続ける。
日本人選手は次々に欧州へ進出している。今や欧州でプレーする日本人は70人前後。若手選手にとっても、選択肢が増えたということだ。
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)