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10代サッカー選手の欧州挑戦が増える背景 レアル中井卓大らが研鑽、日本にない“成長”の選択肢

バイエルンIIの福井太智、ドイツ4部からの欧州内移籍を目指す

「プレー経験が乏しく、そのまま引退に追い込まれる」

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 Jリーグでは数年前まで、そのサイクルが問題視されていたが、ようやく下部リーグのチームにレンタルする選択が推奨され、功を奏しつつある。昔は都落ちと馬鹿にされたが、その考え方こそ馬鹿げていて、歓迎すべき流れだろう。ただ、セカンドチームがあったら、もっとスムーズにプロで試合経験を積めるはずで……。

 Jリーグの規模を拡充し、セカンドチームを参加させるのは現実的ではないだけに、若くして欧州のユース、セカンドチームに身を投じるのも1つのプランだろう。

 冒頭に名前を挙げた福井もドイツの名門バイエルンのセカンドチーム、バイエルンIIに所属している。サガン鳥栖ではポジションをつかみ取れなかったが、ドイツ4部リーグで戦いながら成長する道を選択。バイエルンIIからは欧州のトップチームに移籍するケースも多く、事実、福井は試合経験を重ねることで成長を続ける。

 日本人選手は次々に欧州へ進出している。今や欧州でプレーする日本人は70人前後。若手選手にとっても、選択肢が増えたということだ。

(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)

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小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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