「一番好きなのはベジータなんだ」 エンゼルス守護神、遅咲き野球人生の裏に日本アニメの刺激と学び
米大リーグ・エンゼルスは、今季56勝51敗のア・リーグ西地区3位とし、2014年以来となるプレーオフ進出に向けて大型補強も行った。投打二刀流で躍動する大谷翔平投手とともに、チームを支えているのは守護神のカルロス・エステベス投手。30歳の今季初めて球宴選手となった遅咲きのクローザーは、日本アニメが自身のキャリアに与えた影響の大きさを「THE ANSWER」に明かした。
今季初めてオールスター出場、エステベスが語る日本アニメへの愛
米大リーグ・エンゼルスは、今季56勝51敗のア・リーグ西地区3位とし、2014年以来となるプレーオフ進出に向けて大型補強も行った。投打二刀流で躍動する大谷翔平投手とともに、チームを支えているのは守護神のカルロス・エステベス投手。30歳の今季初めて球宴選手となった遅咲きのクローザーは、日本アニメが自身のキャリアに与えた影響の大きさを「THE ANSWER」に明かした。
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エンゼルスタジアムのクラブハウスで、エステベスのロッカーの上段は異彩を放っている。ドラゴンボールやワンピースなど、日本の人気アニメキャラクターのフィギュアが整然と並べられている。
「見てよ!ファンからもらったんだよ。スーパークールでしょ!」
今季5勝1敗23セーブ、防御率1.88という好成績を残すエステベス。24日の本拠地パイレーツ戦後、見せてくれたのは日本人ファンからもらったという少し遅めの球宴選出祝いレター。ドラゴンボールの孫悟空のイラスト入りで、大事そうにしまった。
エンゼルスのスポンサーでもある日本企業から、キャラクターグッズ一式をプレゼントされて大喜びするなど常々愛好家をぶりを隠そうとしないエステベス。これまでのキャリアは日本のアニメに支えられてきたという。
「日本のアニメは大好きだ。本当にクールだよ。日本の文化、アニメが僕の人生にかなりの影響をもたらしている。例えばドラゴンボールで言えば、強くなるためにどれだけの苦難を乗り越えて、努力を積み重ねるのか、という過程の物語だと思う。壁にぶち当たることもある。強敵に負けることもある。それを乗り越えるために途轍もない努力をする。そこに刺激を受けてきたし、一番好きなところでもあるんだ」
米国のメジャースポーツの選手でもマニアの多い日本アニメだが、エステベスは主人公が困難を乗り越えるプロセスを参考にしてきたという。
「その部分はメジャー人生にも繋がっている。全く同じだ。試合に勝つためにどうすべきなのか。壁に当たった時に何をしなければいけないのか。努力を続けるしかないんだ」