【パンパシ水泳】大橋悠依「何でこんなに注目されるの?」 自然体の新ヒロインが変化を追った1年間
平井コーチが日本選手権レース前にかけてくれた言葉とは
躍進ぶりについて、恩師は喜びながらも「ここからが大変だぞ」「世界新記録を視野に入れていかないと東京五輪は金メダル獲れないぞ」と発破をかけているが、やはり存在は大きい。自らを「ネガティブ派」と称する大橋は言う。
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「日本選手権の400メートル個人メドレーの前、なぜか分からないけど、すっごい緊張してて。招集所に行く時に『どうしたんだよ』って言われ、『もういいから。とりあえず、自分のやることをやってきなさい』みたいな。「自分のやることをやってきなさい」みたいな感じで言われて。『そういえば、そうだった』と思って。スッと肩の荷が降りたりすることが多いです」
顔色一つ、行動一つで心情を読み解いてくれる恩師の言葉に背を押され、躍進につなげてきた。「何か自分の力を信じてくれているというか。見いだしてくれているのは、すごく嬉しいです」と話す一方で「いつもびっくりさせることができないので。ちょっと悔しいです」と笑う。だからこそ、この夏にサプライズを与えたい。
「400メートルの方は自分の練習してきたことを出して、自分らしく泳いだ結果が自己ベスト、金メダルにつながればいいなと。海外も速い選手がたくさんいるので、いいライバルとして競い合って勝ちたいです。400メートルは日本新を出せましたけど、200メートルも出せるかなとは思うし、出るからには日本記録を更新して、メダルを獲るのが楽しいのかなと思います」
飾らない自然体な言葉で抱負を語った。そして、期待が高まるのが東京五輪の金メダル獲得。この夏から2年後の夏に道は続いていることを本人も理解している。
「去年はメダルを獲れたけど、自分はまだ代表2年目で、経験も浅い。そういう意味では海外選手と泳ぐ経験だったり、アジア大会でいうと選手村だったり、そういう環境の雰囲気を経験できる場所になるので。経験するもの全てを自分のものにできるようにたくさん、いろんなことを吸収したいと思います」
経験の浅さは裏返すと伸びしろだ。己の可能性を信じ、大橋は飛躍の夏にする。
(明日9日の最終回は萩野公介が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は明日9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)