[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

大谷翔平の「吼えた姿」に驚いた WBC日本戦の死闘、メキシコの元オリックス右腕が明かす舞台裏

大谷翔平の咆哮は「メジャーリーグで覚えたラテンアメリカの文化」

 メキシコが1点リードで逃げ切りを図った9回、先頭の大谷翔平投手に二塁打を許した。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「絶対に出塁させてはいけないとみんなで話していた。大谷さえ抑えれば勝てると。それがあの二塁打。塁上で大谷が吼えた姿を見てとてもびっくりした。日本はあまり感情を表に出さない文化だから。オリックス時代にあんなふうに興奮して喜ぶ日本選手の姿は見たことがない。きっとあれはメジャーリーグで覚えたラテンアメリカの文化だと思う。今、そう思うと少し嬉しい」

 そして、吉田に四球を選ばれて、村上の二塁打で2点を取られ、サヨナラ負けを喫した。

「村上に対しては、ミーティングで高めの速い球で攻めるべきだと伝えていた。その前までの打席では高いコース、もしくは地面スレスレの低いコースの球を上手く使って抑えていた。最後の打席では『ストライクゾーンで勝負してはいけない』と願っていたが、真ん中のストレートを打たれてしまった」

 サヨナラ負けにより決勝進出を逃したメキシコ。日本戦で登板機会は巡ってこなかったバルガスだが、今大会屈指の名勝負となった準決勝を最後にこう振り返っている。

「準決勝で日本と対戦することが決まって興奮した。試合前のアップで(先発の)サンドバルが大谷と話しているのを見て、ここがチャンスだと思って駆け寄り、写真を撮ってもらった。オリックスのチームメートも大勢いて、ヨシノブ(山本)とも話した。彼が先発でなかったことにはびっくりしたし、山川(穂高)みたいなスラッガーがなんでベンチにいて代打で出てくるんだと驚いた。大事な試合だからそういう采配になったのだろう。日本と対戦できる感動と同時に、難しい試合になるだろうと思っていたが、その通りだった」

 自らが挑戦した国である日本と対戦した準決勝は、バルガスにとって特別な体験になった。

(松本 行弘 / Yukihiro Matsumoto)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集