【パンパシ水泳】NO1ブレーク候補、幌村尚 マイペースな19歳が放つ魅力「決勝じゃないとやる気が…」
小学校時代の通学で鍛えた下半身が開花の下地
「とにかく大きな泳ぎで泳ぐこと。意識していたのはこれだけです。普段の練習量はそんなに多くない。1日3、4000mしか泳いでいません。でも泳ぎの質だったり、泳ぎを良くしたりとか、そういうところは1番重要視して練習してました」
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“量より質”を地で行く幌村の練習法。だが新星の開花の要因はそれだけではない。幼少期から自然と鍛えられた下半身にもその秘密があった。
「小学校の時、片道歩いて1時間かけて通学していました。往復2時間ですね。すごい田舎だったので坂道も多かった。ちょっと“野生”みたいな感じですね。中高は自転車だったんですけど、友達と競い合って帰ったりしていたので、そういうところで下半身が強化されたのかもしれません。下半身もそうなんですが、どこかを中心に、筋力アップのためにウエートトレをあまりやってなくて、泳いでいる中で、気づいたら色々な人にすごいと言われるようになっていました。だから鍛えている感覚はないんです」
山道を駆け回って自然とついた筋力がバックボーンとなり、日本トップクラスのスイマーとなった。200mバタフライは、日本勢は五輪で過去4大会連続でメダルを獲得している得意種目。その系譜に名を連ねる19歳は、目前のパンパシ水泳、そして2年後に迫った東京五輪へ向けて、静かに闘志を燃やした。
「これから2バタ(200mバタフライ)は世界的にもレベルが高くなって、今のタイムじゃ世界一には届かないと思うので、世界記録も視野に入れつつ頑張っていければなと思います。日本記録の更新と金メダル獲得できるように、これからのトレーニング積んでいければいいかなと思います」
ひょうひょうとした中に、時折覗く強い意志。新世代のエース候補が、パンパシの舞台で大きな輝きを放つことになるかもしれない。
(明日4日の第17回は清水咲子が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は8月9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)