最年少18歳で女子サッカーW杯世界一 30歳になった今も岩渕真奈は「挑み続けたい」
「やるからには上を目指したいし、挑み続けたい」
3月18日に30歳の誕生日を迎えた。いわゆる節目の年齢にも「若ければ若いほうがいいけど、ただの数字です」と意に介さない。ただ、気がつけば代表活動でも周りには年下ばかり。当然、ついていく側から引っ張っていく側へと立場は変わった。心境の違いを、静かに言葉で紡いでいく。
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「若い時に感じられなかったものを感じられるようになったのは成長だと思っています。同時に責任も大きくなりますが、今の状況で何ができるかを試されているのはネガティブな感情ではなく、むしろポジティブなこと。これまでの積み重ねがあるからこそ今があるんです」
W杯4大会連続出場を目指し、今のベストを尽くす。日々のトレーニングも、次にやってくる試合も「やるからには上を目指す」のが信念だ。これからのキャリアがどれだけ続くのか、どんな道が待っているのか、すべては自分次第。
「自分の中でのベストを更新できなくなったら、サッカー選手として終わる時かなと思っています。今は目前に迫っているW杯が大きな目標だけど、もっと突き詰めれば楽しくサッカーをやりたいという気持ち。そして、やるからには上を目指したいし、挑み続けたい」
今も、これからも、岩渕真奈は走り続ける。
※DAZNでは「UEFA女子チャンピオンズリーグ」や「FA女子スーパーリーグ」など、国内外の女子サッカーを配信中。
■岩渕真奈 / Mana Iwabuchi
1993年3月18日生まれ、東京都出身。2007年、14歳で日テレ・ベレーザ(現 日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の一員としてなでしこリーグに初出場。16歳でA代表デビューを飾り、11年のFIFA女子W杯ではチーム最年少18歳で優勝に貢献した。2012年にドイツのTSG1899ホッフェンハイムへ移籍。その後、FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)―INAC神戸レオネッサ(日本)―アストン・ヴィラLFC(イングランド)―アーセナル・ウィメンFCを経て、23年1月にトッテナム・ホットスパーFCウィメンに期限付き移籍。日本代表として、FIFA女子W杯は2011年、2015年、2019年大会、五輪は2012年ロンドン大会、2021年東京大会に出場。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)