最年少18歳で女子サッカーW杯世界一 30歳になった今も岩渕真奈は「挑み続けたい」
トッテナムへの期限付き移籍、海外でプレーする理由とは
今年1月、岩渕はアーセナルからトッテナムへ期限付き移籍した。同じロンドン北部に拠点を置くチームで、住まいなど生活環境に大きな変化はない。聞けば「アーセナルの練習場まで10~15分、トッテナムの練習場まで30分」だという。だから、コーヒーを飲んでひと息つく馴染みのカフェも変わらない。
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移籍の理由は、至ってシンプルだ。
「W杯を目指す上での決断です。年齢も年齢なので、自分の中では最後のW杯だと思っているし、その舞台に必ず立ちたい」
今年7月下旬からオーストラリアとニュージーランドで共催されるW杯に出場する。そのために所属クラブでの出場機会を増やし、プレーヤーとしてさらなる高みを目指す。もちろん簡単な決断ではなかったが、進むべき道が明確だからこそ自然と次への一歩を踏み出せた。
海外ではドイツで2クラブ、イングランドで3クラブと、合計で5クラブに所属したことになる。文化も言語も異なる国でのプレーに、どのような価値を見出しているのか。
「日本で体感できないことがたくさんあります。例えば、海外の選手はとにかく我が強い。それがすべての場面で良いとは言い切れないけれど、自分の意見を持つ、言うことの大切さも間違いなくあります。若い時にドイツでそういった環境に初めて身を置いて、自分の考えを言い合える環境がとても魅力的でした。自分自身を成長させられるし、サッカー選手ではない自分の人間の在り方も海外で感じる部分があります。海外でプレーすることにこだわりがあるのではなく、自分にとってのベストを選んでいる結果なんです」
厳しい環境で研鑚を積み、さらにサッカーを楽しむ。選手としても、人間としても、もっともっと大きくなれる理由が、日本を離れた海の外にあるのだろう。