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日本でも当たり前だった子どもの遊び方 ピックアップ・ゲームの魅力を大人はどう支えるか

PALの野球チーム担当者に聞く

 この団体で、ピックアップ・ゲーム形式の野球チームをとりまとめている担当者のヘザー・ロブさんに話を聞いた。

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――活動形態は?

「今のところ、4チームに分けて、4チームでゲームをしています。練習が週に1回、試合が週に1回です。1チームに12ぐらいですね。8歳から14歳まで参加できます。4歳から7歳まではティーボール(ティーの上にボールを置いて打つ)をやっています。参加費は無料です」

――ピックアップ・ゲーム形式と聞いているが、飛び入り参加もできるのか?

「保護者が免責同意書にサインをしなければいけませんが、運動できる靴さえ履いていれば、参加できます。我々がユニホームや必要な用具は提供しますから」

――地元紙に「草の根のチームであり、反トラベルチーム」と話されていたが、その真意は?

「野球が近所にあれば、通りを渡って公園に来るだけでいいのです。トラベルのための費用を払う必要はありません」

 参加が無料で、ユニホームや道具類が提供されるのは、米大リーグ、ブルージェイズのボー・ビシェットが支援しているからだ。金額は明らかになっていないが、ロブさんは、活動費用の全てをビシェッテからの寄付で賄っている。

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谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

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