[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

応援のプロが楽しみにする『チアスタ!』での交流 チアリーダーHARUKAさんの想い

勝利を目指し、必死で戦うアスリートたちを応援し、勇気と元気を与えるチアリーダーたち。そんなチアリーダーたちもまた、サポーターから届く応援を活動のエネルギーに変えている。応援が持つ力を誰よりも知っているからこそ、夢に向かって挑戦し続けるアスリートとサポーターをつなぐアスリート支援プラットフォーム『CHEER-FULL STADIUM チアスタ!』を活用するチアリーダーは多い。

チアに魅せられたHARUKAさんが送る、チアと仕事を両立する日々

 勝利を目指し、必死で戦うアスリートたちを応援し、勇気と元気を与えるチアリーダーたち。そんなチアリーダーたちもまた、サポーターから届く応援を活動のエネルギーに変えている。応援が持つ力を誰よりも知っているからこそ、夢に向かって挑戦し続けるアスリートとサポーターをつなぐアスリート支援プラットフォーム『CHEER-FULL STADIUM チアスタ!』を活用するチアリーダーは多い。

 東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーを務めた大日本印刷株式会社(DNP)が設立・運営する『チアスタ!』では、サポーターがお気に入りのアスリートやチームに対し、自分だけのデジタル応援幕を作成して贈ると、応援幕の購入金額の一部がアスリートの活動資金として還元される。贈った応援幕に対しアスリートからメッセージが届く機能もついており、日々のタイムライン投稿と合わせてサポーターがアスリートをより身近に感じて、さらに応援したくなる。そんな仕掛けが『チアスタ!』の魅力だ。

【注目】アスリートとサポーターの気持ちをつなぐ新コミュニティサービス「CHEER-FULL STADIUM チアスタ!」はこちら

 コロナ禍の影響により、スポーツ界ではアスリートとサポーターが交流する機会が制限されたり、声を出さない応援の形が生まれたり、様々な変化があった。未曾有の状況の中で「応援してくださる方へお返しをしたい」という思いで『チアスタ!』を始めるアスリートも多い。チアリーダーのHARUKAさんもその一人だ。

 ◇ ◇ ◇

 約束の時間にはまだ10分以上あった。窓の外がすっかりと暗くなったスタジオでカメラマンと撮影の準備を進めていると、サラサラの黒髪が印象的なスラッとした女性が、額にほんのりと汗をにじませながら駆け込んできた。

「お待たせしてしまって、すみません。今日は定時で上がりますって伝えてあったんですけど、結局遅くなってしまって。走ってきたんですけど、本当にすみません。すぐ準備しますね」

 チームTシャツに着替えたHARUKAさんが現れると、底冷えのする空間がパッと華やいだ。

 HARUKAさんは、日本社会人アメリカンフットボールXリーグ(X2)のトライアクシス J-STARSで専属チアリーダーとして活躍している。アメフトやバスケットボール、野球などの試合会場で、明るい笑顔と華麗なダンスで応援を先導するチアリーダーは、ホームゲームの雰囲気を盛り上げるのに欠かせない存在だ。しかし聞けば、チアリーダーを専業としているのはほんの一握り。大半は仕事やアルバイト、ジュニアチアチームでの指導などをしながら活動を続けているという。HARUKAさんも平日は派遣社員として働きながら、週1回のチーム練習に参加し、土日は試合でパフォーマンス。チアと仕事を両立するハードな日々を送っている。

チアの魅力とは「チームとファンの皆さんの架け橋になれること」

 チアダンスに出会ったのは、幼稚園の運動会。ポンポンを持って踊っている子を見て、「私もポンポンがほしい」と憧れを持った。近くにチアの教室がなかったため、すぐに習うことは叶わなかったが、お絵描きの時間にもポンポンの絵を描くほど想いは募っていった。チアリーダーに憧れていた母がHARUKAさんに習わせたいとスクールを探し出し、チアを習い始めたのは小学校5年生の時だった。本人のポンポンがほしい、チアをしたいという気持ちと、母の気持ちが偶然一致していたのは最近判明したという。

「ダンスは未経験だったので大変でしたが、子どもながらに憧れのチアリーダーになれたのがすごくうれしかったです。スポーツもほとんどしたことがなかったので、みんなで一緒に作り上げるチームワークも新鮮でした」

 中学3年生の時、地元の奈良にプロバスケットボールチーム・バンビシャス奈良が誕生した。HARUKAさんはそのオーディションに見事合格し、高校1年生から7年間、オフィシャルダンスチーム「BamVenus(バンビーナス)」のメンバーとして活動した。その後、2021年に現在所属するトライアクシス J-STARS CHEERLEADERSに移籍。今年で3年目を迎える。

 チアの魅力について「ダンスを踊って魅せるだけでなく、チームとファンの皆さんの架け橋になれること。だから、お客さんとのつながりを最も大事にしています」と、言葉に力を込める。

「選手がいいプレーをしたら一緒に喜べるし、負けて悔しい時にも『でも、次がんばろう』と思っていただけるよう励ますこともできる。選手とは違う立場で、ファンの皆さんと気持ちを共有できるのが魅力です。

 試合展開が重い時には、この曲を踊って会場の雰囲気を変えようとか、選手に届くように少しでもたくさんのお客様に手拍子をしてもらおうとか、そんな風にして会場の空気を作り上げられるのもチアリーダーならでは(の魅力)だと思いますね」

メッセージや拍手機能で応援が「すごく伝わってくるのでうれしい」

 ファンとのつながりを大切にしてきたHARUKAさんが、『チアスタ!』に興味を持ったのは必然だったと言えるかもしれない。昨年夏、コーチのMASAYOさんから『チアスタ!』を紹介された。「コロナ禍というのもありますし、アメフトの試合は時間がタイトなので、試合当日にお客様とゆっくりお話をする時間がほとんどない。ファンとチーム、チアとの交流の場になれば」と早速登録。以来、J-STARSの活動を中心に週1回のペースで投稿を続けている。

 これまでも、TwitterやInstagramなどSNSを通じて自身の活動を発信してきた。その中でも「『チアスタ!』は応援してくださっていることが、すごく伝わってくるのでうれしい」と目を輝かせる。

「『チアスタ!』は会員登録をした方だけが、タイムライン投稿に『拍手』ボタンを押してリアクションをしたり、『デジタル応援幕』を贈ることができるのですが、たくさんのファンの方が会員登録してくださったということが、まずはとてもうれしいです。個人のSNSにはあまりコメントをいただけませんが、『チアスタ!』では『応援幕』と一緒にメッセージを添えていただいたり『拍手』をたくさんいただけるので、モチベーションになりますね。

 応援する立場のチアが応援されるというのは不思議な感覚ですが、だからこそダンスなどのパフォーマンスでお返しをするのはもちろん、『チアスタ!』の投稿などでもお返ししたい気持ちがとても大きいです。皆さんに楽しんで見続けてもらえるよう、プレゼント企画などできたら楽しそうだと思っています」

『チアスタ!』は、ギフティング機能を持つ『デジタル応援幕』を介して応援するアスリートに直接支援を届けることができるのが大きな特徴だ。サポーターが応援幕を作成するためにかかった金額の一部がアスリートの活動資金として還元される仕組みになっている。

 HARUKAさんは、集まった支援金で「新しいユニフォームを購入したい」と夢を語る。

「もう1着欲しいです、と球団におねだりするのは申し訳ないので。自分たちで頑張って、新しいユニフォームを作りたいというのが一番の目標です。それから、アメフトのチアといえば白いブーツ! 今は黒のスニーカーブーツなので、白のブーツも作りたいねという話もしています。まだまだ道のりは長いですが、チームの代表として責任を持って発信を続けていきたいと思います」

登録する他チームのチアから刺激「一緒に頑張っていきたいですね」

 アメフトやチアリーダーに限らず、幅広いジャンルのスポーツファンが集まることも『チアスタ!』の面白さだという。

「チアリーダーの方の登録も多いので、いろいろなチームの状況を知ることができるのもとても楽しいです。特に、関東など遠方のチームはなかなか見る機会がないので。どこのチアも『(応援している)チームを良くしていきたい』『チアを発展させたい』と一生懸命活動していると思うので、一緒に頑張っていきたいですね」

 現在、Xリーグはオフシーズンだが、その間もJ-STARS CHEERLEADERSは休みなく練習を続けている。新シーズンに向けて、オーディションで迎え入れた新メンバーとともに準備を進めているそうだ。雨の中で約2時間半も踊り続けることがあるアメフトのチアは、心身ともにタフさが求められる。それだけに1年を通じたトレーニングと練習は欠かせない。HARUKAさんはチーム練習に加え、個人的にジムでトレーニングを行い、体力強化を図っている。

 応援してくれる方に対して何ができるかを常に考え、自分のできることに全力投球するHARUKAさんには、バンビシャス奈良の頃から今なお応援し続けてくれるサポーターも多いという。『チアスタ!』という新たな応援の形を通じ、これからもサポーターとのつながりを大切にしながらチアリーダーとしての活動に励む。

▼チアスタ!では「HARUKA」さんへデジタル応援幕を贈ることで支援ができます
チアスタ!「HARUKA」のアスリートページはこちら

(THE ANSWER編集部)