「日本人指導者がダメってことはない」 コーチ10年目、元日本代表FWが挑む新たな戦い
日本人指導者を海外の指導者と比べる必要はない
「もちろん、監督から影響を受けたことはたくさんあって。その点では、やっぱり吉田達磨さんですね。サッカーのアイデアのところは、かなり達磨さんに影響を受けています。また、コーチとしての振る舞い方、というところでは、小野剛さんとか。ただ、海外も含めて誰のようになりたい、似ているって監督はいない。イメージとしては上下関係で従えるのではなくて、横に並んでいる感じですかね。そうやっていくほうが自分の性格にも合っている。コーチにも意見を出してもらって関係性を作っていくというか。でも、まだ監督はやっていないので、こればっかりはやってみないと分からないですね」
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今シーズン、北嶋が予定通りにS級ライセンスを取得できた場合、来年からJリーグでの監督が可能になる。そこから新たな道のりは始まる。それは現役時代と同じく、サッカー人生を懸けた戦いになるだろう。
「これだけ海外で活躍する日本人選手が出てきていて、“日本人指導者がダメ”っていうことはないと思うんですよ。日本人選手はこれからも必ず出てくるはずで、(指導現場でも)違う要素が出てくることで、それがこれまでのものに重なって、さらに良い選手が生まれてくるんじゃないかって。日本人指導者の良さはあって、海外の指導者と単純に比べる必要はないかもしれません」
サッカー指導者10年目、北嶋の感慨である。
ちなみに、「元ストライカーとして、FWのどこを見るか?」という問いに対し、彼はこう答えている。
「ゴールをすることに興奮している人。やっぱり、そこは大事ですね」(文中敬称略)
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)
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