様々な「3.11」支援のカタチ 元Jリーガーと被災地の子供たちの9か月
目標のリフティング400回まであと8回「課題も見つかってすごく楽しかった」
震災が発生した14時46分には、鳴り響くサイレントとともに全員で黙祷を捧げ、3時間以上に渡るトレーニングと成果発表のイベント後には、馬場コーチが子供たちに修了証を授与。「目標を設定して、毎日努力することで、みんな(昨年の)6月に比べて格段に成長していました。これからも日々練習してください」とメッセージを送ると、子供と父兄から拍手が沸き起こった。
参加した廣瀬詩音君(小学5年)は目標に掲げていたリフティング400回まであと8回という上達ぶりを見せた。「(馬場)憂太コーチとは動画でのやりとりでしたが、憂太コーチが送ってくれる練習メニューを何回もやり直して練習しました。課題も見つかって、すごく楽しかったです。このトレーニングを始める以前よりも上手くなったので自信になりました」と声を弾ませていた。
公益財団法人東日本大震災復興支援財団は、「東北『夢』応援プログラム」を通じて、子どもたちが目標達成のために主体的に行動できる力を育むことで、今後の東北を担う人材の育成を目指すとしている。いわき市の子供たちは馬場氏による指導の中で、自分の課題を見つけ、成長への手応えを感じたようだった。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer