様々な「3.11」支援のカタチ 元Jリーガーと被災地の子供たちの9か月
公益財団法人東日本大震災復興支援財団は約1年の間、東北の子どもたちを対象にアスリートやプロコーチらによるスポーツ指導の受講機会を提供する「東北『夢』応援プログラム」を立ち上げている。
被災地で続く支援活動、子供たちと触れ合った元Jリーガー
公益財団法人東日本大震災復興支援財団は約1年の間、東北の子どもたちを対象にアスリートやプロコーチらによるスポーツ指導の受講機会を提供する「東北『夢』応援プログラム」を立ち上げている。
その一つが福島県いわき市で行われているサッカー指導プログラム。同プログラムで講師を務めてきたのは現役時代、JリーグのFC東京の中心選手として活躍し、東北のモンテディオ山形でもプレーをした元U-20日本代表MF馬場憂太氏だ。
「スマートコーチ」というスマートフォンを活用した遠隔指導システムを用いて、ここまでの9か月間、小学校5年生の指導を続けてきた。そして東日本大震災からちょうど6年となる今月11日に福島県いわき市内で、生徒11人とその成果発表イベントを行った。
「今日は東日本大震災からちょうど6年です。夢応援プログラムをいわきで今日行うことができるのは自分にとっても特別なことです」
同プログラムで「夢応援マイスター」に就任した馬場氏は子供たちにこう挨拶した。現在FC東京の下部組織でも子供たちを指導している同氏は動画を通じて子供たちが取り組んできたボールコントロールやドリブル、パスといった技術、スピードのみならず、昨年6月に子供たちが掲げた目標の達成度と成果を真剣にチェックした。最後はゲーム形式で交流を深めた。