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「日本代表を激変させたかった」 西野監督が世界を相手に貫いた攻撃的スタイル

「日本代表を激変させたかった」

 2002年にガンバ大阪の監督に就任すると、早速宣言した。

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「ガンバは攻撃的に行く」

 シーズンを追うごとに攻撃性は高まり、時には先制すると、さらにオープンな攻撃戦に引き込もうとする采配さえも見られるようになった。

「宣言通りのサッカーが定着した。それは凄いことだったと思う」

 個性は長所になり、それが化学反応すれば、人の心を躍らせるパフォーマンスが生まれる。

 前任のバヒド・ハリルホジッチが実践してきたように、ロシアW杯でも日本代表が結果を出すには堅守速攻が得策との見方が大勢を占めていた。だが西野は、引かずに果敢に繋ぎ、そして攻めた。

「日本代表を激変させたかった」

 見事なリベンジの完結だった。(文中敬称略)

(加部 究 / Kiwamu Kabe)

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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