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絶体絶命のピンチ救ったW杯代表候補の連発セーブ 楢﨑正剛「永井選手の自由を奪った」

スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表として活躍した楢﨑正剛氏は、2022シーズンの明治安田生命J1リーグ、9月の「月間ベストセーブ」にサンフレッチェ広島の大迫敬介のプレーを選んだ。第30節の名古屋グランパスとの一戦。今シーズンの最後を飾る月間ベストセーブとは、どんなシーンだったのだろうか。

サンフレッチェ広島のGK大迫敬介【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島のGK大迫敬介【写真:Getty Images】

楢﨑正剛氏が「能力と将来性の両方で期待できる選手」と絶賛するGK

 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表として活躍した楢﨑正剛氏は、2022シーズンの明治安田生命J1リーグ、9月の「月間ベストセーブ」にサンフレッチェ広島の大迫敬介のプレーを選んだ。第30節の名古屋グランパスとの一戦。今シーズンの最後を飾る月間ベストセーブとは、どんなシーンだったのだろうか。

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 リーグ戦で現在3位と、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得が明確に見える位置につけ、カップ戦のJリーグYBCルヴァンカップと天皇杯ではいずれも決勝に駒を進めた。今シーズンからミヒャエル・スキッベ監督が指揮を執っているサンフレッチェ広島の戦いぶりには目を見張るものがある。

 すべてのコンペティションで高水準の成績を残しているチームのゴールマウスを守るのが大迫だ。外国籍GKが増えつつあるJリーグにおいて、20代前半で定位置を確保しているGKの存在は貴重。元日本代表GKの楢﨑氏は以前から注目していた選手だったことを明かした。

「Jリーグは外国籍選手のGKや経験豊富なGKが多い中で、大迫選手は10代の頃からコンスタントに出場機会を掴んでいました。若くして場数を踏めるというのは経験値がモノを言うGKにとって重要な要素で、彼は年代別代表の常連でもあった。最近では日本代表にも選ばれる機会があるように、現時点での能力と将来性の両方で期待できる選手。ベテランの林卓人選手にポジションを譲った試合もありましたが、この世界に競争は付き物ですし、難しい時期を乗り越えてどんなパフォーマンスを見せているか気になっていました」

 新進気鋭のGKがポテンシャルを見せつけたのは、第30節・名古屋グランパス戦の後半20分の場面だ。広島は自陣でボールキープしていたが、DF塩谷司が名古屋の快速FW永井謙佑にボールを奪われ、失点の危機を招いてしまう。

 そこに大迫が立ちはだかる。塩谷からのバックパスを受けるための準備から即座にゴールキーピングに動作を切り替え、正確な横移動と距離を詰める動作で永井のシュートをブロック。さらにセカンドボールを拾ったDF森下龍矢のシュートも横っ飛びで防ぎ、連続してピンチを救った。

 一連のプレーを楢﨑氏が丁寧に解説する。

「まず味方がボールを持って後ろを向いたタイミングで、GKとしてパスの受け手になるアクションを起こし、そのためのポジションを取っています。ゴールマウスから離れるかどうかの判断は味方との距離や角度にもよりますが、この場面では自分の右足側にボールをほしいと要求していることが映像でも分かります」

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