サッカーより髪型・容姿が注目され… 現役選手の槙野智章がコスメブランドを作った理由
サッカーJ1ヴィッセル神戸に所属する元日本代表DF槙野智章が立ち上げたライフスタイルブランド「HALTEN」が話題だ。きっかけはファッション誌「GQ イタリア」が選ぶ2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場選手ベストヘアカット5人に選出されたこと。槙野の髪型は「MAD MEN(マッドメン)」と紹介され、1960年代のニューヨークの広告業界を描いたアメリカのテレビドラマシリーズになぞらえられた。同誌では「エレガントな東洋のDF」とも評され、脚光を浴びた。(取材・文=藤井雅彦)
ライフスタイルブランド「HALTEN」は槙野自身の生き方がコンセプトに
サッカーJ1ヴィッセル神戸に所属する元日本代表DF槙野智章が立ち上げたライフスタイルブランド「HALTEN」が話題だ。きっかけはファッション誌「GQ イタリア」が選ぶ2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場選手ベストヘアカット5人に選出されたこと。槙野の髪型は「MAD MEN(マッドメン)」と紹介され、1960年代のニューヨークの広告業界を描いたアメリカのテレビドラマシリーズになぞらえられた。同誌では「エレガントな東洋のDF」とも評され、脚光を浴びた。(取材・文=藤井雅彦)
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10代から現在に至るまで第一線で活躍してきた槙野だが、サッカーのプレースタイル以上に容姿やファッション、髪型にスポットライトを当てられてきたことを明かす。
「これまで、さまざまなトークショーに出演させてもらうなかで、僕はあまりサッカーの質問を受けてきませんでした(苦笑)。少年少女からの質問は『どうやったらサッカーがうまくなりますか?』から入って、『どうすればボールを遠くへ飛ばすように蹴れますか?』だったり、『リフティングは何回できますか?』だったりが普通ですよね。でも実際は『ファッションで意識していることは?』や『髪はどこで切っていますか?』『香水はどこのブランドですか?』でした。僕はサッカーを生業にしているけれど、世間的にはサッカー以外の部分のほうに興味があるのかなって」
抱いていた積年の疑問は、冒頭で述べたファッション誌の件で氷解した。そうなればアグレッシブさを持ち味のひとつとする槙野だ。行動は早かった。同年には会社を興し、次なる一歩を踏み出す。
HALTENのコンセプトは「生き方をスタイリングで変えていく」。ヘアジェルをはじめ、大人の香り漂うこだわりのアイテムを開発し、商品化した。
「槙野=ファッション、髪型というイメージがあるのならば、自分で起業してブランドを作ればいいという考えに至りました。プロサッカー選手という軸足がありながら起業することに対して、いろいろな声が飛び交うことは承知の上です。でも自分はサッカー以外の部分にも興味を持ってもらいたいですし、それが自分の価値ならばなおさらでしょう。若い頃からサッカー界以外の付き合いの重要性を先輩に教えてもらい、サッカーの畑だけでは成長が止まってしまうという思いもありました。1日の中でサッカーに注ぐ時間以外をどのように活用するか。サッカーに刺激があるような形がベストで、自分の武器も生かす方法。それがコスメブランドだったわけです」