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日本初上陸の世界最高峰「X Games」で復活 BMXフラットランドで紡がれたストーリー

日本初上陸のアクションスポーツの祭典「X Games Chiba」が22日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで開幕した。スケートボード女子パーク、スケートボード女子ストリート、BMX男子パークなどの予選が行われた初日を締めくくったのは、19年ぶりにX Gamesの種目として復活したBMXフラットランド。少し肌寒いながら海風が心地良い幕張の夜、スポットライトを浴びながら歓喜の涙を見せたのは20歳の新星、早川起生(きお)だった。

「X Games Chiba」で頂点に立った早川起生【写真:荒川祐史】
「X Games Chiba」で頂点に立った早川起生【写真:荒川祐史】

日本初開催のX Gamesで頂点に立ったのは20歳の新星、早川起生

 日本初上陸のアクションスポーツの祭典「X Games Chiba」が22日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで開幕した。スケートボード女子パーク、スケートボード女子ストリート、BMX男子パークなどの予選が行われた初日を締めくくったのは、19年ぶりにX Gamesの種目として復活したBMXフラットランド。少し肌寒いながら海風が心地良い幕張の夜、スポットライトを浴びながら歓喜の涙を見せたのは20歳の新星、早川起生(きお)だった。

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 8選手によるトーナメントで行われたコンテストは、持ち時間90秒の中で決めたトリックの中で最も高得点だったもので競い合うベストトリック方式を採用。平らなステージ上でBMXのフロント・リアホイールだけでバランスをとって立ちながら、スピンをしたり車体をフリップさせたり。トリックの難易度や独自性、芸術性を競う種目で“BMXのフィギュアスケート”と称されることもある。

 弱冠20歳の早川はこの日、リアホイールを巧みに使いながら、得意とするスピン系を中心とした高難度のトリックを次々と決めてみせ、1回戦でバロー・フェルナンデス(スペイン)、2回戦ではマティアス・ダンドワ(フランス)を下して、決勝に進んだ。

金メダルを掲げて笑顔の早川起生【写真:荒川祐史】
金メダルを掲げて笑顔の早川起生【写真:荒川祐史】

 その決勝では、20年以上前のX Games創成期、BMXフラットランドが正式種目だった頃に5度の出場経験を持つ44歳のアレックス・ジュメリン(フランス)と対決。当初補欠だった早川は、3日前に出場決定の知らせを受けたとは思えない落ち着きぶりで、ほぼミスのないアクロバティックなパフォーマンスで世界王者の称号を手に入れた。

 オーロラビジョンで自らの名前の横に「WINNER」の文字が映し出されると、興奮を隠しきれない様子で涙。ジュメリンやダンドワら海外の実力者たちに胴上げで祝福されると、「すごく嬉しくて言葉にできません。自分がリスペクトしていた人たちにリスペクトしてもらえました」と微笑んだ。

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