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「いつ勉強するのか尋ねると…」 川島永嗣、高校時代の恩師が語る「求道者」の凄さ

サッカーの第61回関東高校大会埼玉県予選は28日、浦和駒場スタジアムで準決勝が行われ、古豪の浦和南は2月の新人大会で初優勝した新興の成徳大深谷にPK戦で敗れ、17年ぶり13度目の関東高校大会出場を逃した。

川島永嗣【写真:Getty Images】
川島永嗣【写真:Getty Images】

高校サッカー春季埼玉県を戦った古豪・浦和南を率いる野崎正治監督

 サッカーの第61回関東高校大会埼玉県予選は28日、浦和駒場スタジアムで準決勝が行われ、古豪の浦和南は2月の新人大会で初優勝した新興の成徳大深谷にPK戦で敗れ、17年ぶり13度目の関東高校大会出場を逃した。

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 1969年度に全国高校総体、国民体育大会、全国高校選手権の単独優勝を史上初めて達成したことで、70年代の人気サッカー漫画「赤き血のイレブン」の舞台となったのが浦和南だ。主人公のモデルが、日本サッカーリーグの古河電工で歴代1位の272試合に出場したFW永井良和氏。6年後の第54回全国高校選手権では、現日本サッカー協会の田嶋幸三会長を擁して最後の関西大会を制し、首都圏開催へ移行した翌年には連覇を遂げた。全国高校選手権に11度出場し、3度の優勝を誇る埼玉を代表する強豪である。

 しかしそんな名門も80年代半ばに入ると、武南と大宮東の2大勢力に圧倒され、脚光を浴びることが少なくなった。82年に出場した第61回大会から11度目の出場までに19年も費やした上、これを最後に16年間優勝から遠ざかっている。

 そんな再建途中の2013年4月、埼玉の高校教諭としてただ一人、Jリーグでも指揮を執れる日本協会公認S級ライセンスを持つすご腕の卒業生が赴任してきた。全国高校選手権2連覇のメンバーでもある野崎正治監督が、コーチ時代の89年以来、24年ぶりに母校へ戻って復興に粉骨砕身している。

「浦和南を復活させないといけないので自分も選手も一生懸命やっているが、私学の台頭などもあってなかなか難しい。きょうも守備はうまくいったけど、自信がないのか攻撃は迫力不足。今はここまでが精いっぱいかな」

 野崎監督は30歳で新設校の浦和東に着任。サッカー部員は20人ほどで練習環境も劣悪だったが、自らグラウンド整備をし、自費でペンデルボールも設置するなどして、才能豊かな中学生の入部がない中、少しずつ戦える準備を進めていた。

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