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「彼らに代わる選手は彼らだけ」 主力抜けた横浜FM、下馬評を結果で覆す2022年の航海

下馬評が低いなら結果で覆す、横浜FMの航海が始まる

 新たな仲間を迎え入れ、横浜F・マリノスは1月12日に始動。17日からは宮崎県内でキャンプを実施し、本格的なチーム作りをスタートさせた。

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 途中、数名の選手に新型コロナウイルス陽性反応が出てしまった影響でスケジュール変更を迫られる誤算もあったが、終盤に予定していた練習試合は無事に実施。2月2日のモンテディオ山形戦では新ストライカー候補の座を争うブラジル人のレオ・セアラと新加入の西村拓真がゴールを挙げて2-2。2月5日のサンフレッチェ広島戦は2-3で敗れたものの、背番号10のマルコス・ジュニオールが2得点と順調な仕上がりを印象付けている。

 広島との練習試合にはサガン鳥栖から加入したエドゥアルドも出場し、キャンプ明けからはアンデルソン・ロペスも合流。いよいよ2022シーズンを戦う面々が出揃った。

 そしてチームのアイデンティティになりつつある練習強度の高さも不変。鹿島アントラーズから加入した永戸勝也の言葉が印象的だ。

「上位に行くチームの練習だなと思う。対戦していたリスタートが早くて休めない印象があった。実際に加入してミニゲームをやっていてもGKからの球出しが早いし、そういったところにやりたいサッカーがしっかり落とし込まれているなと感じる。疲れている中でも頭だけは動かせるように意識してやっていきたい」

 練習内容と試合でのパフォーマンスがしっかりとリンクする。簡単に見えて難しいこの作業の繰り返しがチームの一体感を高め、真に強いチームへの階段となる。仮に結果を出せずに苦しむ時期があったとしても、戻るべき場所があることは強みになる。

 とはいえ前田大然とチアゴ・マルチンスは攻守の両輪を担っていた選手で、まずは彼らが抜けた穴をいかにして埋めるかがポイントになる。誰もが不安に感じている点だが、ケヴィン・マスカット監督は新チームの歩みに自信をのぞかせた。

「特徴的な二人が去ってしまったというのはある。いろいろな人が不安だと思うが、彼らに代わる選手は彼らしかいない。でも自分たちには違った特徴を持つ良い選手がいる。まずは新加入の彼らに感謝したいし、F・マリノスのために戦ってくれるという強い気持ちがピッチで見えている。一人ひとりの特徴や性格を見極めて、また違ったインパクトを出せると思っている」

 特定の個に依存する戦い方はそもそも目指していない。横浜F・マリノスは個性的な色を持った個の集合体で勝負する。だからこそ指揮官は「ひとりがどうこうというのが我々の強みではない。チーム全体で一致団結して戦えるのが我々の強みだ」と胸を張った。

 下馬評が低いのならば、結果で覆すのみ。幾多の困難を乗り越え、さらに逞しくなったトリコロールの航海が始まる。

■2022明治安田生命J1リーグ 開幕戦
2月19日(土)14:00キックオフ
横浜F・マリノス vs セレッソ大阪(日産スタジアム)
DAZNにて独占ライブ配信

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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