PCR検査は「100回どころじゃない」 大所帯のアイスホッケー白星の裏に独自の感染対策
目指すは1次リーグ全勝での1位通過
海外勢との国際試合は丸2年間できなかった。昨年4月の世界選手権は、苫小牧から羽田空港に移動したその日の夜に中止が決定し、選手たちは引き返すドタバタもあった。五輪前にはオミクロンの影響が直撃。12月にはチェコ、今年1月には米国・カナダ選抜が来日する予定も、入国規制により相次いでキャンセルとなり、本番を想定した実戦の強化はできなかった。
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それでもチームは、五輪での上位進出を目指し、トレーニングに励んだ。課題の決定力不足克服へ、攻撃パターンを磨いた。延期されて行われた昨夏の世界選手権では過去最高の6位。その成果は、スウェーデン戦でも表れた。
B組は5か国で争われ、上位3か国が準々決勝に進出する。日本は5日にデンマーク(11位)、6日に中国(20位)、8日にチェコ(7位)と対戦する。初戦を突破したとはいえ、1敗もできない。1位通過でなければ、準々決勝は優勝候補の米国かカナダと対戦する可能性が高いからだ。逆に1位通過なら、相手はA組3位の国で、2強に比べれば勝機を見出せる。
スマイルジャパンの戦いは始まったばかりだ。
(水沼 一夫 / Kazuo Mizunuma)