世界1位マレーに挑む錦織に勝機は? カギ握る「あの試合のイメージ」
重要となる前回のイメージ、「勝てるチャンスも十分ある」
「あのマレーに対してバックハンドのクロスで勝負したのはすごいことだと思います。錦織さんもバックハンドのクロスのボールにも定評はありますが、他の試合ではストレートに打ったり、フォアハンドに回り込んだりと、割とすぐに展開します。
でも、あの試合ではバックハンドで押して、ジワジワとポジションを下げて、フォアハンドにきた時に回転をかけたボールでさらに下げさせた。粘り強い作業を繰り返していました。そこで打ち破れた。錦織さんは後半、集中力をより高めていました。
いいプレーがどんどん出て、マレーもフラストレーションを溜めていました。あの試合のイメージが残っていたら、今回のマレー戦で勝てるチャンスも十分あると思います」
綿貫はそう語り、前回のようにバックハンドのクロスのラリーでマレーを押し込むことができるなら勝機はあるとした。
ただ、会場となるロンドン・O2アレーナの環境がマレーにとって優位に働く可能性があるという。