G大阪のJ2降格危機救った22秒間の神技プレー 闘莉王「あのスピリッツは凄かった」
闘莉王氏が分析したSNSでも話題になった神技キャッチを生んだ要因とは
東口の技術ならコーナーキックに逃げるなど、別の対処法もあったのではないかと分析。対処の甘さを自覚していたからこそ、2本目のシュートを至近距離でキャッチする神技を生んだと分析している。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「普通なら、あそこまでの速さでボールに向かわない。あの時間帯という試合展開における重要性もあった。1本目よりも2本目のセービングが素晴らしい。チームメートは東口選手に感謝しないといけない」
現役時代に対戦したこともある闘莉王氏。浦和、名古屋グランパス時代にG大阪とはタイトルを争うライバル関係だったが、その守護神のセービング能力は高いと認める。
「腕の伸びがすごい。シュートやクロスに届かなそうでいて、届く。ボールに最後の最後まで手が出る。入ったと思っても止められる。反応の速さはピカイチ」と語る一方で、36歳の守護神にはまだ伸びしろが存在するという。
「試合がどっちに転がるか分からない時に、ちょっと前に急ぐ傾向がある。まだ目の前のプレーの処理が終わっていないのに、次のプレーを考えすぎている場面も目にする。どこに出そうか、どこの攻撃につなげるのか。まだ処理しきっていないのに、頭を切り替えてしまうと、ミスが起こる。そこに気を付ければ、もっと上を目指せるはず」
苦しみのシーズンとなったG大阪を救ったベテラン守護神に、闘将はさらなる奮起を期待した。
■田中マルクス闘莉王
1981年4月24日生まれ、ブラジル出身。渋谷教育学園幕張高を卒業後、2001年にJ1広島でプロデビュー。06年に浦和のリーグ初優勝に貢献し、同年のJリーグMVPに輝く。07年にACL優勝、名古屋移籍後の10年に自身2度目のJ1制覇。03年の日本国籍取得後は日本代表としても活躍し、04年アテネ五輪、10年南アフリカW杯に出場。日本代表43試合8得点の成績を残した。19年12月にJ2京都で現役引退。現在はブラジルで実業家として活動する傍ら、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」も話題に。
(THE ANSWER編集部)