なぜイ・ボミは愛されるのか 休養を経て語った“本音”と秘められた魅力
日本女子オープンでは自身初の体調不良による棄権
どんな質問にも常に笑顔で答え、礼儀正しく、サインなどのファンサービスにも熱心、愛嬌があり、かわいくて強い、と勝手に解釈しているが、決して的外れな答えではないと思う。
そんなイ・ボミは今季、11試合連続トップ5入り(うち優勝2回※10月8日時点)するなど、常に上位争いしているため、極度の緊張感のなかでの連戦が続いた。そんな中でも「ファンの期待に応えたい」と踏ん張っていたのだが、異変が起こった。
国内メジャーの日本女子オープンの第1ラウンド終了後に、体調不良を理由に棄権したのだった。
イ・ボミが棄権したのは、2014年の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯の第3ラウンド以来2度目だが、このときは父が他界したことによるものだった。そのため、イ・ボミの意思で休んだのは、初めてのことだった。
8月のCAT Ladiesから7試合連続出場という強行軍で、自分でも知らぬ間にストレスと疲れがたまっていた。自宅がある兵庫に戻り、1週間、母・ファジャさんと過ごしながら十分な休養を取り、翌週はディフェンディングチャンピオンとしてスタンレーレディスに出場。そこで久しぶりに出会ったイ・ボミは、元気な笑顔を見せてくれた。
今の状態と心境はどうなのかを聞くと、いつもは日本語の会話なのだが、このときばかりはハングルで話し始めた。