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隔離終了した米紙記者が語る日本の交通機関「世界一と噂を聞いたけど…感動の連続です」

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。開催を巡る是非が問われる中、幕を開けた今大会。来日した「海外記者のミカタ」も紹介する。

米ベテラン記者が感動した「ニッポンの公共交通機関」【写真:Getty Images】
米ベテラン記者が感動した「ニッポンの公共交通機関」【写真:Getty Images】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#58

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。開催を巡る是非が問われる中、幕を開けた今大会。来日した「海外記者のミカタ」も紹介する。

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 第5回は米紙「シカゴ・トリビューン」のベテランスポーツ記者、ステイシー・セントクレアさん。2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと夏季3大会、2014年ソチと冬季1大会の五輪取材経験を持つ。東京では水泳、野球、レスリング、バレーボールなどを取材予定というステイシーさんに「ニッポンの公共交通機関」について聞いた。(取材・構成=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

 ◇ ◇ ◇

 待ちに待った日がやってきました。来日から2週間が経ち、毎日健康状態を入力しているアプリに「Cleared(条件達成)」の文字が表示され、赤が基調だった画面の色が緑に変化。ついに公共交通機関を使って、プレスセンターや競技会場へ出掛けられるようになりました。まさにアメージングの一言。私の五輪取材生活は一変しました。

 これまでは大手町エリアにある宿泊ホテルからメディアバスに乗り、まずは有明にあるプレスセンターまで約40分かけて移動。プレスセンターから新国立競技場へ行くにも、バスで1時間近くかかることもありました。が、地下鉄に乗れるようになった今は、プレスセンターに寄らずに競技会場へ直行が可能。さらに、新国立競技場だったら、ホテルから徒歩5分ほどにある地下鉄の駅・G12(銀座線・三越前)からG3(外苑前)まで20分足らずで到着。移動時間が大幅に短縮できたことで原稿執筆の時間が増えた上に、メディアバスの時間を待たずにホテルに帰って一息つく時間もできました。
 
 日本の公共交通機関は世界一だという噂は聞いていましたが、その期待は裏切られるどころか、感動の連続です。きれいだし、時間通りに運行しているし。日本の皆さんには当たり前のことかもしれませんが、アメリカの中では電車とバスが充実していると言われるシカゴでも、時刻表はあってないようなもの。特にバスは渋滞の具合によって、同じ路線のものが3台続けて来たかと思ったら、その後は1時間も来ないということも日常茶飯事です。同行するカメラマンは「シカゴに帰る時に、この電車を一緒に持って帰りたいよ」と言っていたほどです。

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