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親日家の米記者、日本のテレビの五輪報道が不思議「日本の皆さんはどう感じているか」

テレビ報道が不思議「大げさにポジティブなトーンは現実離れ」

 開会式から9日が経ちましたが、“バブル”の中にいる海外メディアにはあまり盛り上がりが伝わってきません。バスから見る東京の街には五輪を盛り上げる看板や飾りはあまり見当たらず。パブリックビューイングも中止になったということで、熱を感じられる場所がありません。

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 盛り上がりを感じないのは無観客開催が影響しているのかもしれない。そう思い立ち、有観客で行われる27日の女子サッカー・日本対チリを取材しに宮城スタジアムへ出掛けてみました。上限は1万人という話でしたが、チケットのキャンセルが多く発生したようで、実際に客席にいたのは1300人ほど。五輪の熱を求めて訪れた場所にも、全く熱は存在しませんでした。

 昨年はメジャーリーグも無観客で行われ、本来なら出場チームの本拠地で行われるワールドシリーズも、一足先にコロナ対策を緩和したテキサス州にあるレンジャーズ本拠地が舞台となりました。結果としてはドジャースが優勝しましたが、ロサンゼルスのファンはうれしいながらも実際に球場で応援できず、どこか他人事のような物足りなさを感じていたようです。それと同じ感覚を日本の皆さんも味わっているんじゃないかと思います。

 日本では五輪がどうに受け止められているのかを知るために、日本のテレビもよく見ていますが、大げさなほどにポジティブなトーンは少し現実離れしているような気がします。あそこまで大げさな盛り上げは、アメリカのテレビ局でもやらないでしょう。ニュースや情報番組ではメダル獲得を大喜びした直後、コロナ感染者の爆発的拡大についてネガティブな話題をリポート。この不思議なシチュエーションこそ、今の日本の複雑な事情の表れなのかもしれません。日本の皆さんは本当はどう感じているのか、とても気になります。

 当初の予定では、海外メディアは来日から2週間経てば公共交通機関を利用して移動してもいいことになっていましたが、緊急事態宣言が拡大されることで状況が変わるかもしれません。残念ですが、日本の皆さんの安全を考えれば仕方のないことです。東京五輪がこの先、どう展開していくのか、しっかり見守りレポートしたいと思います。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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