遊び感覚で養う瞬時の判断力 元バスケ日本代表が福島の子どもたちに授けたコツ
子どもたちの自己採点はほぼ3点と控え目も 渡邉氏「もっと自信を持って」
いよいよやってきた成果発表イベントの時間。遠隔指導に参加した子どもたちは、半年前に掲げた目標がどれだけ達成できたか、その感想と自己採点を発表した。半年前「ディフェンスのスキルを上げる」と宣言した新中学1年生の岩下翔くんは「ディフェンスを諦めず、しっかりできるようになった。周りを見てドリブルできるようになった」と手応えを発表。諦めないで嫌なことに取り組む姿勢を、中学でも継続することを誓った。
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同じく新中学1年生の佐藤侑奈さんは、この半年間で「相手に激しくプレッシャーをかけながら、ディフェンスができるようになった」と振り返り、遠隔指導を通じて「渡邉さんからいろいろ教えてもらったことや送っていただいた動画を、これからも活用していきたいです」と、さらなる成長に繋げるとした。
子どもたちの自己採点は、ほとんどが5点満点中3点と控え目だったが、渡邉氏の目に映った成長は3点を遥かに超えるものだった。
「皆さん、半年間ありがとうございました。コロナで大変な世の中ですが、できることを精一杯やるようにしていきましょう。自己採点は3点が多かったけど、みんな3点以上できていたよ。みんな初めてのこともしっかりできています。もっと自信を持って取り組んでね。下を向かずに、将来楽しいことがあると信じて、前を向いて頑張りましょう。また機会があれば、一緒にバスケをやりましょう!」
最後は参加者全員で記念撮影。会津若松での「東北『夢』応援プログラム」は終了し、「川南ドルフィンズ」の活動にもピリオドが打たれたが、この半年間で渡邉氏と子どもたちの間に生まれた絆が消えることはない。東北・福島の地で始まった縁は、これからも渡邉氏と子どもたちを繋いでいく。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)