「スキーも仕事も同じ」― 皆川賢太郎が排除する不純物とは
「世界チャンピオンを目指さないと価値はないと思っていた」
少年時代だろうがキャリアを積んだ時代だろうが、「思い」に差はなかった。
「自分のなかでは世界チャンピオンを目指さないと価値はないと思っていて、純粋にそれを思うことが大切。いかに天井を上げておけるか。(怪我をして)膝も倒れなくなってきて、理想とは全然違う。それでも求め続けていく。
アスリートは大体、自分のピークが分かります。メダルには届かなかったけど、僕自身、トリノ五輪から五輪後にかけてもの凄く良かった。そこが僕のピークでした。トリノの後、(W杯で)絶対に世界チャンピオンになれると思ってやっていましたね」
W杯では入賞を重ねて、第1シードにも復帰する。純粋に目指したからこそ、ケガに負けることもなく第一線で活躍を続けた。
一流は一流を知る。
日本サッカー界の“レジェンド”三浦知良が年齢に関係なく、W杯を目指している姿勢に共感を覚える。