競技の垣根を越える楽しさ BUAS初の合同イベントが子どもたちに示した可能性
初めて体験するスポーツに子どもたちは夢中「挑戦することは大切」
合同サーキットでひと汗掻いた後は、5つのグループに分かれ、いよいよラグビー、アイスホッケー、ランニング、野球の体験会がスタートした。各グループはそれぞれ4競技を15分ずつ体験。元日本代表の箕内拓郎コーチ、元日本代表の菊谷崇コーチ、臼井コーチ、奥井亮太コーチが担当するラグビーでは、円陣を組んでコーチの動きに合わせながら2つのボールを落とさないようにパス回しやミニゲームを実施した。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
鈴木コーチに加え、元日本代表の内山朋彦コーチ、日本代表ヘッドトレーナーの佐保豊コーチが担当するアイスホッケーでは、子どもたちはオフアイスで実際にスティックを使ったシュート練習に挑戦した。日本体育大学でコーチを務める古川佑生コーチが担当するランニングでは、強く地面を蹴って上に高くジャンプするなど、速く走るためのコツを伝授。元阪神の山崎一玄コーチ、元日本ハムの小牧雄一コーチ、元阪神の川尻哲郎コーチが担当した野球では、子どもたちはバッティングとボールを投げる基礎を体験した。
普段、やったことがない競技に興味津々の様子で取り組んだ子どもたちは、夢中になって大粒の汗をかきながらも終始、弾けるような笑顔を浮かべ、真剣な眼差しで新たな競技を楽しんだ。約2時間に及ぶ体験会は、あっという間に終わりの時間に。子どもたちからは「ジャンプすると速く走れるようになると分かった陸上が楽しかった」「初めてだったから、ホッケーでシュートを打つのが難しかった」など、さまざまな感想が寄せられた。
閉会式では、鈴木コーチから「長い時間でしたが、みんなの楽しそうな顔が見られて良かったです。自分が今、やっている競技で上達するためにも、いろいろなスポーツに挑戦することは大切です」とアドバイス。また、菊谷コーチは「ラグビー、アイスホッケー、ランニング、野球が集まるBUASとしては、これからもいろいろなスポーツが楽しめるイベントを開催したと思います」と話し、今後も競技の垣根を越えたイベントや体験会を開催し、子どもたちに様々な選択肢や可能性を提供していくとした。
ラグビー、アイスホッケー、ランニング、野球と競技の絆を広げるBUASは、日本に限らず海外にもネットワークを広げながら、子どもたちの成長をサポートしていく。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)