【今、伝えたいこと】 元オリンピアン青木愛が伝えたい目標に向かう強さ 「今はみんなの協力が大事」
コロナ禍で知る貴重な日常「当たり前だと思っていたことが…」
これまでは「友達と食事をしたりドライブ行ったりして、最後はスーパー銭湯で締めるのが一番のリフレッシュ」だったという青木さん。自宅でステイホームを心掛ける日々を過ごしながら「普段あまりしない料理をしてみたりしています」と新たなチャレンジに乗り出す一方、最近は友達とオンラインで朝まで話し込みながら「当たり前だと思っていたことが、なんて幸せなことだったんだろうと思っています」と話す。
スポーツがそこにある日常も、友達と気軽に会える日常も、今は貴重なこととなった幸せを一日でも早く取り戻すために、今こそみんなが一つの目標に向かって協力する時だ。
「今は本当に辛く、我慢の時期が続いていると思います。実際に私もそう感じています。でも、みんなが家にいるよう心掛けたり、活動を自粛することで、早くこの状況が終息すると思います。みんなそれぞれ我慢していることがある。だからこそ、普通の生活を取り戻せた時に思いきり楽しめますし、幸せだと思えると思うんです。一日でも早く終息させるために、今はみんなの協力が大事ですよね」
目標に向かって辛い時を乗り越えれば、そこには必ず結果が待っている。経験者が伝えるメッセージは力強い。
■青木 愛(あおき・あい)
1985年5月11日生まれ、京都府出身。地元の京都踏水会で乳幼児の頃から水泳を始め、8歳から本格的にアーティスティックスイミングに取り組んだ。小学生の頃にはジュニア五輪で優勝するなど好成績を収め、中学2年生から井村雅代・現日本代表監督に師事。大阪にある井村シンクロクラブに通った。2005年に20歳の若さで日本代表に抜擢されるが、肩の怪我で世界水泳出場を断念。翌年のワールドカップではチーム種目で銀メダルを獲得した。2008年にチーム最年少の23歳で北京五輪の日本代表に選ばれると、本番ではチーム種目で5位入賞。五輪終了後に現役を退くと、ジュニア世代の指導者を経て、現在はメディアで活躍しながらアーティスティックスイミングをはじめスポーツの普及に努めている。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)