【今、伝えたいこと】 元オリンピアン青木愛が伝えたい目標に向かう強さ 「今はみんなの協力が大事」
青木さんが実感するスポーツの力「見るだけでもパワーをもらえる」
世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、第一線で活躍するアスリートだけではなく、一般市民からもスポーツをしたり、見たり、応援したりする楽しさを奪ってしまった。青木さんは先日、誰かと一緒に“場”を共有する楽しみを心待ちにするスポーツファンの声に触れる機会があったという。
「私、サッカーを見るのが好きで、自分の好きなガンバ大阪は年間10試合くらいホームゲームの応援に行っているんです。この前、インスタライブをさせてもらった時、ガンバのサポーターの方も見ていてくださったのか、『早くパナスタ(パナソニックスタジアム吹田)でお会いしたいです』というメッセージをいただいて、サッカーファンは観戦に行きたくてウズウズしているんだろうな、と感じました。サッカーだけではなく、野球や他のスポーツもそうですね。
スポーツって見るだけでもパワーがもらえるものだと思います。私自身、試合を見に行くのを楽しみに仕事を頑張ったり、嫌なことを乗り越えることもあったくらい。今はそれができなくなって、スポーツの持つ力ってやっぱり偉大だなと実感しています」
新たな形でスポーツが持つ影響力を感じることもある。
「今、選手は自分たちがプレーできず、かなり辛い時を過ごしていると思いますが、それにも関わらずツイッター、インスタグラム、YouTubeなどのSNSを通じて、ファンに『こういうトレーニングをやってみましょう』『こういう時間の過ごし方をしませんか』と呼びかけることにチャレンジしてくださっている。おかげでファンの方々はスポーツが再開する日を楽しみに待っていられるんじゃないかと思います」